約8割が人生に必要なお金を知らない「日本の金融経済教育に関する意識調査」

ファイナンシャルアカデミーは、世の中の人々のお金の管理や運用の実態を把握するため「日本の金融経済教育に関する意識調査」を実施、2019年6月27日にその結果を発表した。

主なトピックは5つ。

約8割が自分の人生に必要なお金を知らない

まず、「自分の人生に必要なお金(具体的な金額)を知っていますか?」という質問に対し、全体の約8割の人が「知らない」と回答した。また「自分のお金の管理や運用について不安があると感じますか?」という質問に対しては、約7割の人が「不安」と回答した。

「家計管理や生活設計、資産形成など、お金との付き合い方を学ぶ「お金」という科目のテストがあったとして、 自己採点するとしたらあなたの点数はどれぐらいですか?」とたずねたところ、過半数の人が「自己採点で50点未満」と答え、金融リテラシーに関する自己評価は総じて低いということがわかった。

また、お金の管理や運用などについての学び(金融経済教育)の重要性についてたずねたところ、約8割の人が「重要」と回答した。

前述の通り「人生に必要なお金がいくらなのかわからない」「お金の管理や運用について詳しく知らない/不安である」という人が多数派であるなかで、そういった現状があるからこそお金に関する学びの重要性を感じている人が多いようだと同社は述べている。

資産運用の勉強は約9割が独学

「現在、お金の管理や運用について勉強していますか?」という質問に対して、全体の約2割の人が「している」と回答した。さらに「している」と回答した人にその勉強法をたずねると、約9割の人が「独学」と回答した。

次いで多かったのが「知人や友人、家族からのアドバイス」という回答だったが2割を下回り、独学で勉強している人が圧倒的多数であるということがわかった。

また、独学でお金の勉強をしている人を対象に「今の勉強法のみで十分だと思いますか?」とたずねたところ、約6割の人が「独学のみでは不十分」と回答し、独学以外でも学びを深めたいと考える人が一定数存在するということがわかった。

金融経済教育は「社会に出る前まで」に行うのがベスト

また、「家族以外にお金の管理や運用について相談できる相手がいますか?」という質問に対しては、8割超の人が「いない」と回答し、また、「相談相手がいる」という人もその相手が家族であり、第三者には相談できていないという人が圧倒的に多い事実が浮き彫りになった。

また、お金の管理や運用を考え始めた時期についてたずねたところ「社会人になってから」という人が圧倒的に多く8割超という結果だった。

一方で、「お金の管理や運用に関する学び(金融経済教育)はいつまでに必要だと思いますか?」という質問に対しては「在学中まで」がトップとなり、約半数の人が社会に出る前までにお金に関する学びが必要であると考えていることが明らかになった。


※調査概要
調査テーマ :「日本の金融経済教育に関するアンケート」
調査方法: インターネットによるアンケート調査
調査地域:全国
調査対象:男女300名
– 男女比:男性58.0%、女性42.0%
– 年齢構成:20代4.3%、30代17.7%、40代40.0%、50代38.0%
調査実施日:2019年5月27日

<出典元>「“お金”という科目のテストがあったとしたら?過半数が「50点未満」と自己採点。8割の人が「人生に必要な金額を知らない」という実態も
日本ファイナンシャルアカデミー

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