LINE、独自のスコアリングサービス「LINE Score」を開始

2019年6月27日にLINEは、LINEの金融事業を展開するLINE Financialのグループ会社であるLINE Credit(※1)を通して、独自のスコアリングサービス「LINE Score」を、提供開始(※2)したことを発表した。
(※1)LINE Creditは、LINE Financial、みずほ銀行、オリエントコーポレーション(以下「オリコ」)の3社による合弁会社。
(※2)「LINE Score」のサービス公開は、6月27日13:30頃より順次段階的に行う予定。

「LINE Score」概要

【公式】LINE Scoreで日常をちょっと豊かに

同サービスは、LINEサービスの利用傾向を分析して算出されるスコアにあわせて、お得なキャンペーンやプレゼントなどのベネフィットを利用できるサービスだ。「LINE」上の「LINEウォレット」タブより「スコア」を選択、規約に同意することで、利用可能となる。

スコアの数値は、さらに十数個の質問に回答すると加算され、LINEサービス内でのアクション等に応じて、定期的に更新される。ユーザーごとのスコアの値によって最適なキャンペーンや特典などのベネフィットを提供するという。

また、「LINE」およびLINEファミリーサービスの利用状況をはじめとするLINEプラットフォーム上での行動傾向データや、利用前に回答する追加情報をもとにAIを活用し、みずほ銀行およびオリコが有するノウハウも加味し、総合的に算出。また、「LINE Score」の提供にあたり、オンラインの金融サービスにフィットした独自のスコアリングプラットフォームを構築している。

なお利用開始前に規約に同意する必要があり、LINEアカウントの既存の設定にて、デフォルトでデータが算出、利用されることはない。特典などのベネフィット提供元である連携企業へデータ提供を行う場合は、ベネフィットを利用の都度ユーザーの同意を得るという。

「LINE Score」の特徴は以下のとおりだ。

  1. AIを活用した独自のスコアリングモデル
  2. 独自のスコアリングモデルをベースに、「LINE」関連サービス上の利用傾向やサービス利用前に回答する属性等に関する質問の回答データを用いて、100点〜1000点でスコアが算出され、ユーザーはいつでもスコアを確認することが可能だ。

  3. ユーザーの同意のもと実施
  4. 「LINE Score」の利用は、利用開始前のユーザーの同意を必須としており、利用開始時に登録した情報とスコアに関する情報は、以降のスコア算出およびLINE Creditのプライバシーポリシーの目的に則り、利用するという。

    登録した情報は、ユーザーの同意なく、ベネフィットの提供元である連携企業に提供することはない。また、LINEでは、ユーザーのプライバシー保護を経営の最重要事項としており、個人情報の定義を法律よりも幅広く捉え、メッセージの内容などは「通信の秘密」として厳密な保護の対象としている。そのため、通話内容やメッセンジャー上での内容に関しては、算出元データには含んでいない。

  5. スコアに応じたベネフィットを提供
  6. 算出されたスコアに合わせて、ユーザーごとに最適な特典やキャンペーンなどのベネフィットが利用可能。

    駐車場、会場などの「空間」、ファッション、アクセサリーなどの「モノ」、車、自転車などの「移動手段」、家事代行などの「スキル」等の領域におけるシェアリング、サブスクリプションサービスの利用など、期間毎にさまざまなキャンペーンに参加することが可能。

    また、ベネフィットのひとつとして個人向け無担保ローンサービス「LINE Pocket Money」を今夏ローンチ予定。スコアリングモデルによってユーザーが得たスコアに応じ、ユーザーごとに適した貸付利率(年率)と利用可能額を決定する。

    突発的な資金需要への対応を想定し、申し込み~借り入れ~返済までのすべてのフローがアプリ上で完結するサービスモデルを予定しているとのことだ。

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