INDEX
ONE COMPATHが運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、「Shufoo!」を利用する全国の既婚女性6,335名の消費者を対象として、夏のボーナスに関する意識調査を行い、その結果を2019年6月20日に公開した。
今夏のボーナスは令和初・消費税増税前最後のボーナスとなるが、本調査では、ボーナス支給と増税をきっかけとして主婦の消費意欲が高まっている実態が明らかになってきたという。
本調査の主なトピックは、以下9つ。
- 今夏のボーナスの支給額予想。主婦の82.3%が昨年と比べ「同じ・増える」と回答。
- ボーナスの使い道。主婦の53.8%が消費税増税を「意識する」と回答。
- ボーナスをどう使うか。主婦の55.1%が「当日もらってから決める」と回答。
- 今夏のボーナス。主婦の約7割が「一部をすぐに使う」と回答。
- ボーナスの使い道トップは「旅行・レジャー」で、昨年比約1.5倍。「外食」も2倍以上に。
- 今夏のボーナス。奮発で買いたいものは「家電」が多数。「オリンピックのチケット代」との声も。
- 今夏のボーナスで買い物をしたい場所。「ショッピングセンター」「家電量販店」「アウトレットモール」が人気。
- 主婦のコード式キャッシュレス決済の利用率。今後上昇すると予測。
- 誰のためにボーナスを使うか。専業主婦とパワーカップルの間で差がみられる。
今夏のボーナスの支給額予想。主婦の82.3%が昨年と比べ「同じ・増える」と回答。
今夏にボーナスをもらう予定と回答した主婦は全体の56%と半数を超えていた。そのうえでもらう予定と回答した主婦のうち、82.3%はその支給額が「(昨年より)増える」もしくは「昨年と同じ」と回答。同社では、昨年のボーナス支給額は過去最高と報道され話題となったが、近年支給額が上昇傾向にあるなか、今年のボーナスへの期待は高いようだと語っている。
ボーナスの使い道。主婦の53.8%が消費税増税を「意識する」と回答。
ボーナスの使い道について、10月から消費税が10%に上がることを意識するか聞いたところ、53.8%の主婦が「意識する」と回答。この結果から同社は、増税されるまでの約3ヵ月、駆け込み需要によるボーナス消費が生まれる可能性が高いと推測している。
ボーナスをどう使うか。主婦の55.1%が「当日もらってから決める」と回答。
今夏のボーナスの使い道をいつ頃から考えるか聞いたところ、半数を超える55.1%の主婦が「当日・もらってから」と回答。多くの方が、ボーナス支給日や支給後に具体的な消費計画を立てているようだ。
その反対にボーナスをもらう前から使い道を考えた割合をみると、1ヵ月以内に考えると回答した主婦は全体の24.5%、1~3ヵ月以内では11.1%、3ヵ月以上前からが9.3%となり、全体としてばらつきがみられた。
今夏のボーナス。主婦の約7割が「一部をすぐに使う」と回答。
今夏のボーナスの使い道に関し、もらったボーナスの「一部をすぐに使う」と答えた主婦は全体の67.6%で、ボーナス支給をきっかけに消費意欲が高まることがみてとれる。同社では、支給日は企業ごとに異なるものの、ボーナスの使い道を「当日・もらってから」考える主婦が半数をこえることから、今後のボーナス商戦が消費傾向に大きく影響しそうだと語っている。
「一部をすぐに使う」以外の項目をみると、「一部を貯蓄する」が88.2%と大多数であるのに対し、「一部を投資する」が9%と圧倒的に少ない。このことから同社では、リスクをとらず着実に貯めたいという堅実派の意見が目立つ、と話している。「一部をローンなどの返済に使う」は50.3%とほぼ半数だった。
ボーナスの使い道トップは「旅行・レジャー」で、昨年比約1.5倍。「外食」も2倍以上に。
ボーナスの一部を「すぐに使う」と回答した主婦に対し使い道の内訳を聞いたところ、「旅行・レジャー」(43.2%)がトップ。「外食」(31.2%)が続いた。昨年の調査でも「旅行・レジャー」がトップだったが、昨年比約1.5倍と大幅に増加している。「外食」についても昨年から16.4%増で、2倍以上の急激な伸びとなった。
このことから同社では、消費増税前の駆け込み需要の可能性が考えられると推測している。一方、「自動車・バイク」は昨年と比べ5.6%減少。この点について同社では、カーシェアリングやレンタカーなど、徐々に浸透しているMaaSの影響があるのかもしれないとの推測を示している。
今夏のボーナス。奮発で買いたいものは「家電」が多数。「オリンピックのチケット代」との声も。
今夏のボーナスで「奮発して買いたいもの」を自由回答で聞いたところ、エアコン・クーラー・テレビ・冷蔵庫・掃除機といった生活家電が欲しいとの意見が目立ったとのこと。そのほか「ソファ」「ベッド」「ダイニングテーブル」のような大型家具、「エステ」「美顔器」「デパートコスメ」など美容関連、「ブランドバッグ」「ブランド財布」といった高級ブランド品を買いたいという意見も複数みられた。「オリンピックのチケット代」といった2020年の東京オリンピックを控える今年ならではの回答もあった。
今夏のボーナスで買い物をしたい場所。「ショッピングセンター」「家電量販店」「アウトレットモール」が人気。
ボーナスで買い物をした場所はどこか聞いたところ、「ショッピングセンター」(39.0%)がトップに。「家電量販店」(33.1%)、「アウトレットモール」(31.3%)が続いた。同社はこの結果に関して、奮発して買いたいものとしてあがった家電・美容関連商品が手に入る場所に指示が集まっていると話している。
さらにこれらに続き、主婦が日ごろから利用する「スーパー」(20.7%)との回答も多くなっている。
主婦のコード式キャッシュレス決済の利用率。今後上昇すると予測。
コード式キャッシュレス決済は、大規模なキャンペーンを開催し話題を集めている。ただし今年3月に同社が行った調査では、「コード式キャッシュレス決済の利用頻度」という問いに対し、「全く利用しない」と回答した割合が86%にも及んだことから、同社では後ろ向きな意見が際立っていたと話している。
たいして今回の調査では、今夏のボーナスシーズンにあわせコード式キャッシュレス決済がお得なキャンペーンを実施したら「参加したい」と答えた割合が36.6%に。この結果について同社では、前回の調査から約3ヵ月が経過し、主婦にとってコード式キャッシュレス決済がより身近なものになってきているとみられ、今後さらに利用率が急速に上がるだろうと予測を示している。
誰のためにボーナスを使うか。専業主婦とパワーカップルの間で差がみられる。
今夏のボーナスを使いたい相手が誰かという問いの回答について、専業主婦と共働きのパワーカップル(※)別にみると、いずれも「配偶者」「自分」「子供」の順番で割合が多かった。
※同調査においてパワーカップルとは、共働きしている夫婦を指す
一方で専業主婦のほうがパワーカップルより「配偶者」に使いたい割合が6.2%高いのに対し、パワーカップルの方が専業主婦より「自分」に使いたいという割合が5.3%高くなっている。このことから同社では、専業主婦は配偶者への日ごろの感謝、パワーカップルは働く自分へのご褒美に使いたいという意識が読み取れる、と話している。
【調査概要】
「Shufoo!」利用者調査
調査エリア:全国
調査対象者:「シュフーポイント」会員(全年齢層の女性)
サンプル数:合計有効回答サンプル数 6,335名
調査期間:2019年5月28日~5月31日まで
調査方法:インターネットリサーチ
<出典元>
電子チラシサービス「Shufoo!」、2019年夏のボーナス意識調査
ONE COMPATH