今回、レコモットでは、6月22日「仕事も遊びも一生懸命の日」に合わせて、一般ビジネスマン/テレワークビジネスマン/フリーランステレワーカーという勤務形態の異なる三者を対象に、テレワーク実施有無によりワークライフバランスにどのような違いがあるのか調査を行った。
主なトピックは5つ。
- テレワークを効果的に実施している“テレワーク優等生”はフリーランステレワーカー。
- 仕事も遊びも一生懸命な“リア充ビジネスマン”はテレワークビジネスマンに。
- 一般ビジネスマンの約3人に1人がテレワーク実施意向者であることが判明。
- テレワーク実施意向者の勤続企業6割以上がテレワーク実施に向けた取り組みは行われていない状況。
- 約3人に1人が「インフラの整備が整っていない」ことがテレワーク実施に向けた課題と感じている。
一般ビジネスマンとテレワーカーとは平均労働時間に大きな差が
一般ビジネスマン/テレワークビジネスマン/フリーランステレワーカー600名に対して1日の平均労働時間を調査した。まず、企業に属した勤務体系である一般ビジネスマンとテレワークビジネスマンの労働時間を比較したところ、テレワークビジネスマンが一般ビジネスマンよりも法定労働時間である8時間を下回る割合が多く、両者間には13.5ポイント差あることがわかった。
また、フリーランステレワーカーに至っては8時間未満と回答したのが半数以上(52.5%)という結果となった。
フリーランステレワーカーは企業に属さないため、一般ビジネスマン・テレワークビジネスマンとは勤務体系に違いがあるが、平均労働時間には大きな差があることがわかった。
テレワーク実施により感じている効果について聞いたところ、テレワークビジネスマン、フリーランステレワーカーともに「通勤時間を気にしなくなった」という回答が最も多くなった。また、フリーランステレワーカーは、「業務の効率が上がった」、「自由に使える時間が増えた」、「人間関係のストレスがなくなった」という回答が、テレワークビジネスマンと比べて10~20ポイントも高くなる結果となった。
次に、仕事に対するモチベーションの高さについて聞くと、テレワークビジネスマンが78.0% (「非常に感じる」、「やや感じる」の合計値)が仕事に対するモチベーションが高いと回答し、もっとも仕事に対するモチベーションが高い結果になった。
また、フリーランステレワーカーに関しても7割以上(75.0%)が仕事に対するモチベーションが高いことがわかった。
一方、一般ビジネスマンに至っては、約4割(39.5%)に留まる結果となった。
また、テレワーカー二者に対して、テレワークの実施が仕事に対するモチベーションに起因しているかを調査したところ、両者ともに8割以上がテレワーク実施によって仕事に対するモチベーションが高まっていることが判明した。
テレワーカーの8割が自身の幸福度が高いと回答
次に、三者に対して、幸福度の高さについて調査した。テレワークビジネスマンは80.0%が自身の幸福度が高いと回答し、幸福度の高さ第1位になった。次いで、フリーランステレワーカーが75.0%となり、テレワーカー二者ともに幸福度は高い傾向にあることわかった
一方、一般ビジネスマンにおいては、半数(53.0%)程度に留まり、テレワーカー二者と比較すると、20ポイント以上もの差があり、テレワークの実施有無が幸福度にも影響していることがうかがえる。
次に、三者のプライベートでの遊びに費やす日数について調査した。三者ともに「週に1~3日」が8割を占めている結果となった。ただし、全く遊ばない割合を比較してみると、一般ビジネスマンが11.0%となり、もっとも遊びに時間を費やせていない勤務形態であることがわかった。
一方で、テレワークビジネスマンはわずか3.0%という結果になり、ほとんどのテレワークビジネスマンは週に1日以上は遊びに費やしていることが判明した。
次に、遊びに対するモチベーションの高さについて聞くと、テレワークビジネスマンの8割が遊びに対するモチベーションが高いと感じると回答しており、遊びに対してもっともモチベーションが高いことが判明した。
次いで、テレワークビジネスマン(73.5%)、一般ビジネスマン(60.5%)という結果になった。
また、テレワーカー二者に対して、テレワークの実施が遊びに対するモチベーションに起因しているかを調査したところ、フリーランステレワーカーは8割以上(83.7%)、テレワークビジネスマンは約7割(68.8%)という結果となった。
ビジネスマンの約3人に1人が「今後テレワークを実施してみたい」
一般ビジネスマンを対象に、今後のテレワーク実施意向について調査した。一般ビジネスマン200名の中で、今後、テレワークを実施したいと思っている人は36.0%(72名)という結果になった。一般ビジネスマンの約3人に1人が、今後テレワークを実施してみたいと考えていることがわかった。
また、テレワーク実施意向者の72名に対し、今後、テレワークを実施することによって、仕事・遊びに対するモチベーションが高くなる可能性を聞くと、どちらも7割以上がモチベーションが高くなる可能性があると回答した。
テレワーク実施により、今後の一般ビジネスマンの仕事・遊びに対するモチベーション向上が期待される。
次に、テレワーク実施意向者(72名)に対し、その理由について調査した。テレワークを実施したい理由のトップ3を見てみると、「通勤時間を気にしなくていいから」がもっとも多く、6割以上(65.3%)になった。
次いで、「移動時間が減るから(54.2%)」が第2位。「労働時間が短縮できるから(51.4%)」、「自由に使える時間が増えるから(51.4%)」という理由が揃って第3位となった。
テレワーク実施意向者が勤務している企業において、テレワーク実施に向けた取り組みについて調査したところ、「一部の部署で実施されている」、「在宅勤務のみ実施が許可されている」がもっとも高い結果(12.5%)となった。
また、「当てはまるものはない」という回答が約6割(62.5%)となり、テレワーク実施に向けての取り組みについては、現時点では決して多くない状況であることがうかがえる。
最後に、一般ビジネスマン/テレワークビジネスマン/フリーランステレワーカー600名に対して、テレワーク実施に向けて課題だと感じていることについて調査した。テレワーク実施に向けて課題だと感じていることは「インフラ(携帯電話やPCの貸与、社内システムへのアクセスなど)の整備が整っていない」がもっとも高い結果となり、約3人に1人(34.2%)が課題だと感じていることが判明した。
※調査概要
■調査方法:インターネット調査
■調査機関:楽天インサイト
■調査期間:2019年6月4日(火)~6月6日(木)
■調査対象地域:全国
■対象者:一般ビジネスマン/テレワークビジネスマン/フリーランステレワーカー600名(各200サンプル)
<出典元>
「一般ビジネスマン/テレワークビジネスマン/フリーランステレワーカー600名に聞いた 「勤務形態別ワークライフバランスに関する意識調査」
「レコモット調べ」