アリババ「618商戦」実績発表、日本ブランドが売上ランキング1位

アリババグループは2019年6月19日、Eコマース事業の淘宝網(Taobao、タオバオ)と天猫(Tmall)で開催した「618商戦(618 Mid-year Shopping Festival)」で、多くの記録を更新したことを発表した。

今回の「618商戦」では、アリババの小売プラットフォーム上で20万以上のブランドと店舗がキャンペーンに参画し、史上最大規模となり、110以上のブランドが1億元の取引高を突破したという。

新興地域における巨大な消費力の成長

今年のトレンドとして、新興地域に住む消費者の購買力の伸びが著しく、なかでも地方小規模都市や、農村部などの購買者数と購買金額ともに昨年同期比100%増となり、今年の「618商戦」をけん引する強力なエンジンとなったとしている。

150万以上の新商品のうち48%以上は主要都市以外の消費者に購入され、新興地域の消費者の嗜好やニーズは多様化しているとのことだ。

海外ブランドの売上ランキングでは日本が1位に

越境Eコマース事業の天猫国際(Tmall Global)では、昨年の「618商戦」開始後14時間の売上金額を、開始からわずか1時間で達成し、売上金額は昨年同期比197%増になった。

また、国地域別の海外ブランド売上ランキングでは、日本が1位を獲得。

昨年同時期と比べ、日本ブランドの売上増加率は、花王のキュレルが245%増、小林製薬が192%増、任天堂が182%増で。なかでも任天堂のゲーム機Nintendo Switch、ドクターシーラボの美容液、資生堂のSK-IIの化粧水、ヤーマンの美顔器などが人気商品だという。

淘宝網および天猫社長、蔣凡氏は、

「「618商戦」の成果は素晴しいものとなり、「独身の日セール」の規模と熱気に匹敵する一大イベントとなりました。共同購入サービス「ジュファサン」というマーケティングツールの活用に対して、新興地域の消費者からの反応が良く、多くのブランドの新興地域への浸透を加速させることができました。今後も、ブランドの中国市場の開拓において、地方小規模都市の消費者は重要なターゲットとなってくるでしょう。」

とコメントしている。

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