労働時間も短いスマートな働き方「パラレルワークに関する実態調査」

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2019年6月11日、So-net(ソネット)が、「パラレルワークに関する実態調査」の結果を公開した。

パラレルワーク(複業)とは、本業を複数持って、一つのビジネスに依存しない新しい働き方。本業が空いた時間を利用して行う「副業」とは異なるもの、としている。

調査からはインターネットを駆使し、専業ワーカーより労働時間も短いスマートな働き方がみえるという。

主なトピックスは5つ。

パラレルワークをしているのは約5人に1人

調査ではまず、「あなたは現在、複業をしていますか?」とたずねている。約5人に1人が「している」と回答した。

中でも、20代女性のパラレルワーカー人口の推移をみると、働き方改革関連法の公布(2018 年7月)から複業を始めた人が約7割、という結果になった。とくに若い女性が、この新しい働き方に注目していることが判明している。

また、専業ワーカーに対して「複業をしてみたいと思いますか?」と質問したところ、約6割が「してみたい」と回答したという。

「あなたの所属している会社(仕事)では複業が認められていますか?」という質問では、認めていない会社が約6割であることが明らかになった。

よかったと思うことは「好きなことができること」

調査では、「あなたが複業をしている理由は何ですか?」と質問している。「収入を増やすため」(77.8%)がもっとも多く、「好きなことをしていたいため」(32.2%)がつづいた。

「あなたが仕事をするにあたり重視していることは?」という質問に対しては、「自分の好きな業務内容を重視する」が1位。「好きなことができる」という点にやりがいを感じている、ということが判明したという。

また男女別でみると、女性は「自分の好きな業務内容である」(69.5%)と回答。対して男性は59.0%。10ポイント以上の差がついた。男女間で複業に対する考え方に違いがあることがわかる。

「人気複業ランキング」発表!

「あなたが現在やっている複業は?」という質問では、「ライター・作家」(20.2%)が1位となった。

以下、2位が「投資家(株式、不動産など)」(18.2%)、3位が「Web制作」(11.2%)という結果となっている。

中でも、年収800万以上の人については、「Web 制作」が約50%、「システムエンジニア」が約40%。年収が高い人ほどインターネットを利用した複業をしている傾向がみられたという。

また、「今後やってみたい複業」について質問したところ、「デザイナー」、「イラストレーター」、「コンサルティング」などの専門性の高い職業や、「動画配信」、「インフルエンサー・ブロガー」などのインターネット関連の複業が多かった。

パラレルワーカーと専業ワーカー。労働時間とネット利用率を比較

「あなたの1週間あたりの平均労働時間と、仕事内でのインターネット利用時間をそれぞれお答えください」と質問した。

結果、パラレルワーカーは専業ワーカーと比較して、平均労働時間が約6時間も短いことが明らかになっている。また、仕事におけるインターネットの利用割合は、専業ワーカーと比べ15%も高いことが判明。

パラレルワーカーは、インターネットを活用することで効率的な働き方を実現していることがわかった。

地方のパラレルワーカーはインターネットを駆使

調査では、「あなたが現在やっている複業は?」という質問について、地域別に分析している。

結果、「動画配信」が四国地方では約42%、東京圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)では約20%となっている。2倍以上の差が出た。

また東北地方においては、「Web制作」を複業にしている人が約42%、という数字もあるという。地方のパラレルワーカーは、インターネットを駆使した複業をしている人の割合が高いことが判明する結果となった。

※調査概要
タイトル:「パラレルワークに関する実態調査」
対象・N数:全国20代~50代男女2,500人 ※主婦や学生を除く有職者
時期:2019年4月26日~5月7日
方法:インターネット調査
構成比:小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100とならない場合がある。

<出典元>
新時代・令和の働き方「パラレルワーク」パラレルワーカー人気複業ランキング発表!
インターネット接続サービス「So-net(ソネット)」調べ

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