ボードウォークは2019年6月14日、同日の「チケット不正転売禁止法」施行に伴い、不正防止に役立つ入場専用アプリ「LIVE QR(ライブ・キューアール)」の提供を開始した。

「牽制」「抑止」「検知」する機能を加える

ticket boardは、従来から電子チケットの特徴を生かし「購入時の同行者の指定」や「公演直前の座席通知」など、さまざまな角度からチケットの不正転売への対策を講じてきたが、チケット不正転売禁止法施行に伴い、さらに強化した防止策を有する電子チケットアプリ「LIVE QR」を開発、サービスの提供を開始した。

今回は、不正転売を「牽制」「抑止」「検知」する機能を加えることで、未然に防ぐことが可能なシステムを構築した。特徴的な機能として、キャプチャを抑制する「切り替わるQRコードによる認証」と個人を特定する「顔写真の登録」に加え、「ネットワーク障害の対策」もカバーしている。

一定時間ごとにQRコードが切り替わり変化することで、事前にキャプチャされたQRコード画像による入場を抑止する(最新のQRコードのみ有効)。さらに円を常に周回する動きにより、キャプチャ行為をけん制する。またQRコード自体は暗号化されているため、偽造が困難になっている。

また、従来、(チケットの本人確認が必要な場合)写真付きの身分証明書の持参を来場者に依頼し個別チェックを実施していたが、「LIVE QR」はアプリ内に顔写真の登録が可能になった。

アプリを起動した上で撮影した写真のみ利用可能で、顔認証登録が必須の公演の場合、申し込み中の写真の変更はできないことから、不正転売の抑止ができる。さらに、心理的な抑制と物理的な検知に役立つという。
※顔写真の登録は必須ではない。