マイスター60は、50代会社員夫婦の定年退職後の老後対策や自己研鑽状況の調査(※)を実施し、2019年6月13日にその結果を発表した。

その結果、85.8%が老後の暮らしに金銭面で不安ありと回答した。

85.8%が定年後の生活に不安を感じている

50代の男性会社員500名、および50代の男性会社員を夫に持つ女性500名、計1,000名に自身や配偶者が定年退職した後の暮らしにおいて、金銭面に不安があるかを聞いたところ、「とても不安に感じる(40.4%)」、「どちらかというと不安を感じる(45.4%)」と合わせて85.8%が不安を感じている実態がわかった。

男女別では女性の方が不安に感じている割合は高く、全体の87.4%が不安と回答した。

続けて男性500名に対して、現在の仕事に満足しているかどうかを聞いたところ、「とても満足している」は7.4%、「どちらかというと満足している」は50.0%、「どちらかというと満足していない」は31.8%、「全く満足していない」が10.8%という結果となった。

この結果と定年退職後の金銭的不安に感じるかどうかの結果をクロス集計したところ、現在の業務に満足していない人ほど将来の金銭的不安を強く感じている傾向となった。

そして、自身または配偶者が退職した後の家族の老後の家計について、どの程度考えているかを聞いたところ、「しっかりと考えている」と回答した方は8.9%に留まり、「あまり深く考えていない」が44.0%と最も多い結果となった。

85.8%が老後の金銭面での不安を感じている一方、老後の家計については、考えていると回答した方と考えていないとの回答者はほぼ半々に分かれ、将来は不安だけれどあまり真剣には考えられていないという二面性が見て取れる。

約半数が「定年後に希望通りの生活が実現できない」

自身または配偶者が年金をいつどれだけもらえるか正しく把握できているかを聞いたところ、「しっかりと考えている」との回答者10.3%いた一方、「全く把握していない」との回答者も9.7%存在した。もっとも多かった回答は「一部把握できている(43.0%)」で、「ほとんど把握できていない(37.0%)」と続いた。

自身が勤める会社に定年制度がないと回答した男性、および配偶者が勤める会社に定年制度がないと回答した女性153名を除く男女847名を対象に、自身もしくは配偶者の定年退職後は希望通りの働き方や暮らし方ができると思うかどうかを聞いたところ、「実現できないと思う」との回答者は11.8%で「実現できると思う」との回答者よりも多く、「どちらかというと実現できないと思う」との回答者と37.7%と合わせると、半数の49.5%が実現できないと感じていることがわかった。

男女別で見ると女性の方が悲観的な意見が多い傾向となった。

(※)本調査は2019年3月時点のもの。
調査は、妻と同居している全国の50代男性会社員500名、50代男性会社員を夫に持ち、現在同居している全国の女性500名(40代100名/50代400名)の合計1,000名を対象に行われた。調査期間は2019年3月22日~2019年3月27日。

<参照元>
人生100年時代、ボーッと生きてたら老後はピンチ!?50代会社員夫婦の定年対策 実態調査【第2弾】6割が再就職時のキャリアに自信アリと回答 一方、定年退職後の暮らしは85.8%が金銭面で不安あり
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