兼松コミュニケーションズは2019年6月11日、三菱電機が2016年に開発した話した言葉を指でなぞった軌跡に表示する「しゃべり描き®アプリ」を商用開発し、iOS®を搭載したスマートフォンやタブレット向けに同日から提供開始したと発表した。

日本語、英語、中国語など10言語に対応した多言語翻訳

このアプリはお絵描き機能や日本語、英語、中国語など10言語に対応した多言語翻訳などのさまざまな機能を持ち、外国人や聴覚障がい者とのコミュニケーションの場や、教育・医療の現場、SNSでの活用など、円滑で多様なコミュニケーションを目指す。

・基本機能

話した言葉を指でなぞった軌跡に表示できる。

・多言語翻訳機能

画面の好きな場所に好きな形状で配置した文字を、そのまま外国語に翻訳できる。日本語、中国語(繁体文字)、中国語(簡体文字)、韓国語、英語、ドイツ語、フランス語、スウェーデン語、スペイン語、
イタリア語の10言語に対応。

・画像表示機能

保存した画像やカメラで撮影した写真に、自由に話した言葉を重ねて表示することで、さまざまなシーンや用途に合わせて、話したい内容をより具体的に伝えることができる。

・対面表示機能

画面を二分割して対面で表示できるので、向かい合った人が場所を変えたり、端末の向きを変えたりすることなく会話できる。受付カウンターなど、向かい合っているときに便利である。

・お絵描き機能

画像表示機能や多言語翻訳機能と組み合わせることで、より多くの場面でのコミュニケーションをサポートする。例えば、聴覚障がい者は健聴者の口の動きと指先を同時に見ることができないため、指差しながらの会話は内容が理解できないという問題がある。「しゃべり描き®アプリ」は、文字やイラストを指差したり、話した言葉を指先から表示したりできるので、画面を見るだけで会話の内容を理解できる。