JavaとPHPの2強が約半数を占める結果に「プログラミング言語別求人ランキング調査」

レバテックが運営するITエンジニア・クリエイター専門エージェント、レバテックキャリアは、2018年度新規に発生した正社員向け求人データをもとにプログラミング言語別ランキング調査を実施、2019年6月11日にその結果を発表した。

それによると、全体の約半数をJavaとPHPの求人が占める結果となった。

JavaとPHPで約45%を占める

レバテックキャリアの2018年度に発生した新規の求人案件を分析したところ、昨年度と同様にもっとも割合が多いのは約30%のJava、次いで15%のシェアのPHPだった。依然この2言語だけで求人の約45%を占めている。ここ数年の求人ではJavaは増加、PHPは減少の傾向が見えてきた。

緩やかに拡大傾向のJavaは、近年注目を浴びているスマホ決済サービスやブロックチェーン業界等での需要拡大がうかがえる。また、システム投資の市場が活況であることも要因の一つと言える。

Web開発に適しているといわれているPHPは、世界で広く使われているオープンソースの汎用スクリプト言語だ。2016年度の調査開始以来、そのシェアは減少傾向にある。その理由として、新規サービスを立ち上げる際、RubyやPythonを取り入れる企業が増加していることが考えられるという。

日本で開発されたプログラミング言語Rubyは前年比0.8ポイントの増加。前年と比べて伸び率に勢いこそないものの、近年ではプログラミングスクールでもRubyが多く扱われるようになり、Rubyエンジニアの母数は拡大している。このような背景から、「Rubyコミッターが顧問に就任」と広告塔を立てるなど、若手エンジニアの採用が有利であるRubyを取り入れた企業が多くある。

計算機資源に限りのあるIoTでの利用や、高速な応答速度が要求されるドローン制御等で多く採用されているC/C++は、前年比から0.9ポイント数値を落としたものの、2016年度の調査から見ると2.7ポイントの伸びを見せており成長市場であることがうかがえる。

プログラムの記述や実行を簡易に行えるスクリプト言語のひとつであるPythonは、近年注目を浴びているAIやディープラーニングなど、先端技術の開発に欠かせないプログラミング言語である。レバテックでの求人数に対するシェア率は前年比2.3ポイントで、Javaに次いで伸び率が2位となっており、注目度の高さがうかがえる。近年ではWebアプリケーションのサーバーサイド開発に用いられるケースも増えている。

※本調査は2019年3月時点のもの。
「レバテックキャリア」の正社員向け新規求人データを対象に、2017年度 2017年4月1日~2018年3月31日と2018年度 2018年4月1日〜2019年3月31日に実施した。調査方法は対象期間中の新規発生求人データをもとにランキング化した。

<参照元>
「【レバテックキャリア版】プログラミング言語別 正社員求人ランキングを発表」

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