ノースサンドは、20代から40代の転職活動中の会社員200名を対象に「経営理念×やりがいに関する調査」を実施し、調査結果をまとめた。

調査からは、年収が高い人ほど「会社の経営理念」「経営戦略」を重視する傾向にあること、働く会社の経営理念に共感できない人は、自分の働きがいも見つけられていない実態浮き彫りとなった。

転職者が会社に求めるものは「いい雰囲気と一体感」

転職活動中の20代から40代会社員200人に対し、会社に求めるものは何か聞いたところ、「会社・チームの雰囲気がよく一体感がある」と回答した人が42.5%と最多だった。

次いで2位が「評価制度及び報酬が妥当である」、3位が「仕事を通じて貢献感や自己成長を感じられる」だった。

また、年収600万円未満と600万円以上の人で回答を比較したところ、600万円以上が経営理念、経営戦略に共感できることを重要視する人が多いことが判明した。

加えて、年収600万円以上の半数以上が「仕事を通じて貢献感や自己成長を感じられる」ことを重視した。

高収入業界や、マネジャーなど高職位の社員を定着させるために、企業理念の浸透を深めることは有効だと推測される。

また、転職志望者全体でみると約40%が「会社・チームの雰囲気がよく一体感がある」ことを重視していた。

社員同士のコミュニケーションが良好になるような施策を打つことも、離職者を減らす手段として効果的だと考えられる。

転職志望者全体でみると、働きがいを感じると回答した人は51.0%だった。

さらに、「現在勤めている会社で働くことに働きがいを感じているか」という問いに肯定的な人と否定的な人で比較すると、働きがいを持っていない人は会社の経営理念に共感している割合がわずか21.4%であり、5人に1人という結果だった。

対して、働きがいを持っている人の80.4%は会社の経営理念に共感していた。

働きがいを感じている人とそうでない人との間で約4倍の差が生じており、働きがいと経営理念の浸透には密接な関係があることがうかがえる結果となった。


■アンケート概要「経営理念×やりがいに関する調査」
調査期間:2019年5月10日~5月13日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:20代~40代の転職活動中の会社員200人

参照元
『【転職活動中の会社員にアンケート】働く会社の経営理念に共感できない人は、自分の働きがいも見つけられない!?働きがいある人は経営理念への共感8割、働きがいない人は2割