VisaとLINE Payは2019年6月6日に戦略的包括パートナーシップ提携を結び、今後両社において世界規模で加盟店やユーザーベースを活用した新たなフィンテックサービスを開発・提供することを決定した。
今回の提携により、VisaカードをLINE Pay内から新規発行して利用できるようにするほか、グローバルでの決済・送金サービスに加え、ブロックチェーンを活用した革新的フィンテックサービスを提供する予定だ。
VisaとLINE Pay両社は以下の複数分野で協業する。
・一般ユーザー向け決済サービスにおける提携
世界中のLINEユーザーは、LINE Pay内でVisaブランドの「デジタル決済対応カード(※1)」の申込みと利用ができるようになる。一方で既存のVisaカードをLINE Payに連携し、スマートフォン決済に利用することも可能だ。
(※1)「デジタル決済対応カード」は仮称
また、ポイント還元などのロイヤリティプログラムや利用特典における協業を行い、海外旅行ではVisaのネットワークを使ったLINE Pay決済ができる新機能も提供する(※2)。
(※2)LINE PayとVisaで提供するサービスは各国・地域の規制やルールに従って提供される
・加盟店
LINE Payユーザーは全世界約5,400万のVisa加盟店でLINE Pay決済が利用可能になる。店舗側がLINE Payの直接加盟店でなくとも、Visa加盟店であればLINE Payを利用でき、決済通知や履歴もLINE Pay内で確認できるようになる。
・フィンテックサービス
ブロックチェーンを基盤としたB to Bおよび国際間決済に加え、代替通貨取引を可能にする新しいサービスを協業で開発する。
・共同マーケティング
東京2020オリンピック競技大会を見据えて、VisaとLINE Payは、独自のマーケティングキャンペーンやプロモーションにおけるパートナー契約を結び、大会およびその後に向けて日本のキャッシュレス化推進に貢献する。
VisaとLINE Payは、グローバルに相互運用できる決済ビジネスの継続的な成長を目指し、加盟店向けのLINE PayサービスやLINE Payサービス自体との連携についても協業してゆくとのことだ。