合成生物学を利用した遺伝子治療の開発を専門とするバイオテクノロジー企業のStrand Therapeutics Inc.は、2019年6月5日にPlayground Globalをリード投資家として、さらにAlexandria Venture Investments、ANRI、そして個人投資家のグループの参加による総額約6.3億円のシード資金調達の完了を発表した。

同社は、その資金をマサチューセッツ州ケンブリッジにある本社チームの拡大、遺伝子治療パイプラインと合成生物学プラットフォームの開発などに使用する予定としている。

Strand Therapeuticsは、scientific co-founderで合成生物学分野のパイオニアであるRon Weiss MIT教授、および、scientific co-founderで免疫療法の材料工学を専門とするDarrell J. Irvine MIT教授のチームによって開発された技術をもとにしたプラットフォームを構築している。

共同創業者らは、合成生物学を利用して遺伝子治療をプログラミングすることにより、治療薬自体に判断能力を与えることができるという考えを、新興のmRNA治療薬の分野に適用しようと、独自のmRNA「プログラミング言語」を開発し、世界初の「考えるmRNA」療法のためのプラットフォームを構築した。