6月病到来か。GW中に「転職」について考える若手社員は44.8%

2019年6月4日、ブラッシュアップ・ジャパンが、「若手社員のゴールデンウィークにまつわる実態と転職意向に関する調査」の結果を公開した。

2018年10月23日に厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況」によると、2015年3月に高校・大学等を卒業後就職した新卒者では、高卒者の39.3%、大卒者31.8%が卒業後3年以内に離職しているという。

今回の調査では、具体的にゴールデンウィークに、誰とどこで何をしたかによって転職意向が高まるのか調べている。

調査結果のトピックスは3点。

若手社員はどれだけ転職を意識している?

「ゴールデンウィーク中、転職について考えましたか?」と質問したところ、「とても考えた」(16.0%)、「少しは考えた」(28.8%)と回答した人の合計は44.8%という結果となった。

約2人に1人の若手社員が、ゴールデンウィーク中、転職について考えていたということがわかる。

またゴールデンウィーク前に仕事を残していた人ほど、転職意向が高い傾向があることも判明している。

「転職を考えた」と回答した人の中でゴールデンウィーク前に仕事を残していた人は45.3%だったのに対し、「転職を考えなかった」と回答した人の中でゴールデンウィーク前に仕事を残していた人は22.6%。その差は22.7ポイントだ。

ほかにも調査からは、自身を「意識が高い」と考えている人ほど転職意向が高いという傾向もみられた。

「転職を考えた」と回答した人の中で、自身を「意識が高い」と回答した人は46.9%だったのに対し、「転職を考えなかった」人で「意識が高い」と回答した人は26.7%。20.2ポイントの差がついている。

行動別、転職の可能性が高い若手社員の特徴とは?

ゴールデンウィーク中、「誰と過ごしたか」、「何の話をしたか」によって転職意向に影響があるのか。「転職を考えた」人と、「転職を考えなかった」人との差が多い順のランキングを作成した。

「転職を考えた」と回答した人のうち、「同じ職場の人」と「仕事の話」をしたと回答した人は42.9%で1位。さらに、「同じ職場の人」と「思い出話」をしたと回答した人も22.9%と3位にランクインした。

調査を行ったブラッシュアップ・ジャパンでは、「連休中の『同じ職場の人』との会話は、転職意向に起因する傾向がある」と分析している。

また、2位の「祖父母」と「仕事の話」をした、と回答した人は37.9%。帰省などで祖父母との交流を通し、自身のキャリアを見つめるきっかけとなった若手社員が多かった、と推測されるという。

さらに、ゴールデンウィーク前の1ヶ月月間、会社の外で「誰と」ランチをしたかによって、転職意向に差が出るのか調査している。

「転職を考えた」と回答した人の中で、ゴールデンウィーク前の1ヶ月間、「社内の人」とランチをしていた人は87.7%。対して、「転職を考えなかった」と回答した人の中で、「社内の人」とランチをしていた人は67.9%。

会社の外で「社内の人」とランチをした人ほど、転職意向が高い傾向がみられた。

「社内の人」の中では、「同僚」とランチをした人で、転職意向に差が大きく表れた。「転職を考えた」人は21.8%、「転職を考えなかった」人は10.0%になったという。

ゴールデンウィークのお金の使い方で転職意向がわかる!?


調査では、ゴールデンウィーク中「転職を考えた人」と「転職を考えていない人」で、ゴールデンウィーク中の出費額を比較している。

「ゴールデンウィーク中に使用したお金は合計いくらぐらいですか?」と質問したところ、ゴールデンウィーク中「転職を考えた人」のの平均使用額は10.9万円、「転職を考えていない人」の平均使用額は4.2万円となった。

「転職を考えた人」が「転職を考えていない人」に比べ、約2倍の出費があることがわかる。


※調査概要
調査名:若手社員のゴールデンウィークにまつわる実態と転職意向に関する調査
調査期間:2019年5月4日(土)~ 2019年5月5日(日)
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の22〜25歳の会社員の男女
サンプル数:n=400(各都道府県・性別均等割付)

<出典元>
「若手社員のゴールデンウィークにまつわる実態と転職意向に関する調査」

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