イタンジ、不動産賃貸管理の業務を効率化するサービスを提供開始

GA technologies(ジーエーテクノロジーズ)の子会社であるイタンジは2019年6月4日、プレサンスコーポレーションの賃貸管理業務効率化のため、同日より、空室確認電話の自動応答システム「ぶっかくん」と、入居申込書のWeb受付システム「申込受付くん」を提供開始したと発表した。

入居申込み手続きをペーパーレス化

これまでプレサンスコーポレーションは、電話による物件の空室確認対応、書面による入居申込み手続きを行ってきた。今回、賃貸管理事業において「ぶっかくん」導入により、年間約3,630時間の業務時削減を見込むと同時に「申込受付くん」導入により、入居申込み手続きをペーパーレス化した。

また、これにより「24時間の最新空室情報回答」や「スピーディーな入居受付」を可能にし、賃貸マンションユーザーの利便性向上を図る。

「ぶっかくん」は、不動産仲介会社からの物件確認電話に24時間365日最新情報を自動応答する賃貸管理会社向けシステムである。現在、全国で約400拠点で導入されており、累計受電数は1,300万件を超えている。

賃貸管理会社にとって、受電の約半数を占める仲介会社からの物件の空室確認電話に対して最新情報を自動応答し、自動で物件資料をFAX送信する。また、受電データを可視化・分析できるため業務効率化が可能だ。2019年2月には、音声認識機能を追加し、ダイヤルプッシュ操作による物件特定と比較して応答時間を56%短縮した。

また、「申込受付くん」は、賃貸入居申込書の Web受付システムである。現在、全国の賃貸管理会社150社以上が契約している。

賃貸業界においては、国土交通省によるITを活用した重要事項説明(IT重説)による契約手続きの電子化が推進されているが、重要事項説明の前後にも、電話やFAX、メールを用いたアナログな業務が未だ多く存在しているのが現状である。

これに対し申込受付くんでは、入居希望者が申込みに必要な情報をWeb上で入力すると、仲介会社、管理会社、保証会社に情報が共有され、申込書提出から審査までのやり取りの時短と効率化を達成する。また、入居希望者にとっても、複数の書類に共通する情報を何度も記入する手間が削減されるため、顧客の利便性向上を図る。

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