Galaxyとディグラム・ラボはスマートフォンを保有するミレニアル世代(全国の15歳〜39歳のスマートフォンを持つ男女1,000名)を対象として、「スマートフォンの機能に対する意識調査」(※)を実施。ミレニアル世代がスマートフォンに求める機能などについて分析した。調査結果の主なポイントは以下のとおりとなった。

  • 約7割のミレニアル世代はスマートフォン所有歴が5年以上
  • 10代・20代ではiOSユーザーが過半数、30代以降はAndroidユーザーが逆転
  • 性格分析の結果もiOS・Androidユーザーで異なる
  • Androidユーザーは機能を重視、iOSユーザーはブランドを重視
  • スマートフォン購入時に最も重視する機能はカメラ。他機能も高いニーズで均衡。
  • カメラ機能を重視するのは「SNSできれいな写真をシェアしたいから」
  • 6割を超えるミレニアル世代は、SNS映えしそうな写真・映像の投稿経験あり
  • 15~24際の女性の3割は、1日にSNSを4時間以上みる
  • ミレニアル世代、5人に1人は友人の連絡先は「SNSのみしか知らない」
  • 「今をシェアするツール」、男性のトップはTwitter、女性ではInstagram
  • 「年齢や趣味趣向によって求めるスマートフォンのスペックがかわる」と考えるミレニアル世代は63.0%
  • ミレニアル世代がスマートフォンのスペックに求めるのは「シェアラブル」

約7割のミレニアル世代はスマートフォン所有歴が5年以上

調査対象のミレニアル世代にスマートフォンを初めて所有してから何年経過しているか聞いたところ、5年以上の所有歴があるとの回答は69.0%にのぼった。3年以上とすると87.5%だった。

年齢別にみると、5年以上の所有歴があると答えたのは、「15-19歳(30.5%)」「20-24歳(79.5%)」「25-29歳(79.5%)」「30-34歳(78.5%)」「35-39歳(77.0%)」だった。20代以降の約8割は、5年以上のスマートフォン所有歴をもつ「スマホネイティブ世代」であることがわかった。

10代・20代ではiOSユーザーが過半数、30代以降はAndroidユーザーが逆転

利用しているスマートフォンのOSを聞いたところ、467名がAndroid、533名がiOSと回答した。年齢別では、10代・20代ではiOSの利用者が過半数だった一方、30代以降ではAndroidユーザーがiOSユーザーを逆転した。

性格分析の結果もiOS・Androidユーザーで異なる

利用OS別のディグラム性格診断を行ったところ、Androidユーザーは「合理主義・クレバー」と「マイペース・引っ込み思案」な性格が多い傾向がみられた。たいしてiOSユーザーは「直感ひらめき・突撃」と「ポジティブ・楽天家」「アクティブ・スマート」な性格が多い傾向であることが明らかになった。これらの点から、ミレニアル世代が利用するOSは、年齢に加えて個人の性格によっても異なることが判明した。

Androidユーザーは機能を重視、iOSユーザーはブランドを重視

Android・iOSを持っている理由はなにか聞いたところ、両ユーザーともに「初めて使った端末が Android/iOS だったから」との回答がトップだった。一方、2位以降はAndroid・iOSユーザーそれぞれで異なっている。Androidユーザーは「機能が優れているから(33.2%)」とAndroidの豊富な機能性を重視する傾向がみられ、一方のiOSユーザーは「Appleが好きだから(30.2%)」との直感的なイメージを基準にえらんでいることがわかった。

同社では、それぞれのOSの性格診断でも明らかになったとおり、Androidユーザーは「合理的でクレバーな性格」であることから「機能」を重視し、iOSユーザーは「直感派・楽天家」が多いことから「ブランドイメージ」を判断基準とすることが明らかになった、と話している。

スマートフォン購入時に最も重視する機能はカメラ。他機能も高いニーズで均衡

スマートフォンを購入する際に重視するスペックは何かミレニアム世代に聞いたところ、最も多かったのが「高画質なカメラスペック(30.6%)」との回答だった。その一方、2位以降の「たくさんのファイルを保存することができる容量(26.2%)」「快適にゲームを楽しむことができるCPUやバッテリースペック(24.6%)」「高いコストパフォーマンス(24.6%)」に関しても高い割合で求められていることがわかった。

同社はこの結果から、多くのミレニアル世代がカメラスペックを重視しつつ、そのほかの機能も横並びでニーズがあり「スマホニーズが非常に多様化した状態」であると考えられると話している。

カメラ機能を重視するのは「SNSできれいな写真をシェアしたいから」

「高画質なカメラスペックを重視する」と回答したミレニアル世代306名に対しその理由を聞いたところ、「思い出を綺麗に残したいから」(71.9%)との回答がトップに。同社はこの結果から、うつくしい写真をカメラに保存しておきたいという心理があることが明らかになったとしている。

一方、ミレニアル世代がカメラ機能を重視する理由の2位は「SNSに綺麗な写真をシェアしたいから」(38.6%)で、同社は高画質なカメラへのニーズが高まった背景にSNSの存在が大きく起因していると語っている。

6割を超えるミレニアル世代は、SNS映えしそうな写真・映像の投稿経験あり

SNS映えしそうと思った写真や映像をSNSでシェアしたことがあるか聞いたところ、61.4%のミレニアル世代が「ある」と回答。ミレニアル世代の多くは、SNS映えしそうと考えた際に「シェアする」という行動心理を意識的に保有していることが明らかになった。

性格別にみると、「アクティブ・スマート(75.0%)」と「頑固・カタブツ(73.7%)」、「ポジティブ・楽天家(71.8%)」といったiOSユーザーの性格特徴をもった回答者がシェア行動をする傾向がみられ、逆にシェア行動をしないといえるのは、Androidユーザーに多い「合理主義・クレバー(33.3%)」という性格的な特徴をもつミレニアル世代であることがわかった。

同社では今回の調査の結果より、「アクティブ・スマート」や「ポジティブ・楽天家」層を多く持つiOSユーザーをAndroidユーザーへかえるためには、「カメラ・SNSニーズに合わせた機能拡充」を行うことが戦略の1つといえることが明らかになった、と語っている。

15~24際の女性の3割は、1日にSNSを4時間以上みる

世代別にSNSの利用状況を明らかにするための調査の1つとして、「1日にどのくらいSNSを見ているか」ミレニアル世代に聞いたところ、より若い層ほどSNSに触れる時間が長い傾向があることがわかった。特に10代後半~20代前半の女性では「4時間以上」との回答が3割を超えた。このことから同社では、若い女性にとってSNSは不可欠なツールとなっているといえるとしている。


自分にとってSNSは不可欠なツールになっているか(n=1,000)

実際、自分にとってSNSは不可欠になっているかとの問いでは、10代後半~20代前半女性の77%は「不可欠なツールとなっている」と回答。2つのアンケート結果から、若い女性にとってSNSが非常に重要であることが判明している。

ミレニアル世代、5人に1人は友人の連絡先は「SNSのみしか知らない」

さらにSNSが不可欠なツールになっていると回答した555名に対し、そう考える理由はなにか聞いたところ、「時間があるときはSNSを見ることが癖になっているから(57.3%)」や「友人の日常の把握や自分の日常の発信に使っているから(49.5%)」といった回答が多かった。

一方、「友人のメールアドレスや電話番号を知らないから」との回答も22.0%にのぼり、ミレニアル世代の5人に1人は、友人の連絡先についてSNSしか知らないことが明らかとなった。この結果から同社では、ミレニアル世代にとってSNSが不可欠なツールとなっている1つの背景として、友人とSNSでのみ連絡をとっており、メールアドレスや電話番号を知らないという状況が生まれたことがあげられると話している。

「今をシェアするツール」、男性のトップはTwitter、女性ではInstagram

SNSを現在使っていると答えたミレニアル世代913名に対し、お互いの今をシェアするためのツールとして使っているものはなにか聞いたところ、男性ではTwitter(61.3%)がトップ、女性ではInstagram(58.5%)がTwitterを僅差で上回りトップとなった。このことから同社では、男性はTwitterで手軽に近況を投稿し、女性はInstagramで自分が今何をしているか写真や動画などを活用しシェアする傾向があることが判明した、と話している。

「年齢や趣味趣向によって求めるスマートフォンのスペックがかわる」と考えるミレニアル世代は63.0%

年齢や趣味趣向で求めるスマートフォンのスペックがかわると思うか聞いたところ、ミレニアル世代の63.0%が「思う」と回答。趣味趣向にあわせ最適なスマートフォンをえらんで使いたいと思うか、と言う問いでは、73.3%が「思う」と回答した。

このことから同社では、スマートフォンのスペックに関するニーズは今後も多様化すると想定され、そのユーザーニーズに応えられる機能を搭載したスマートフォンがえらばれていく「ニーズ主導」の時代がやってくると推測している。

ミレニアル世代がスマートフォンのスペックに求めるのは「シェアラブル」

「高画質なカメラスペックを求める」と回答した306名を対象として、カメラスペックだけでなく、SNSに投稿しやすいスマートフォンの設計だとうれしいと思うかミレニアル世代に聞いたところ、78.4%が「嬉しいと思う」と回答。SNSでカメラのスペックが活かせる設計を求めていることが明らかとなった。

性格別にみると、「直感ひらめき・突撃」型の性格のミレニアル世代が多く反応し、すべての性格において過半数以上が求める傾向にあることがわかった。

以上の調査結果より同社は、スマートフォンを所有するミレニアル世代が今求めているスマートフォンとは「SNSに投稿したくなるような高画質・高性能なカメラスペックを搭載し、撮影した者をSNSでシェアしやすい設計がされた”シェアラブル”スマートフォン」であるといえる、と話している。


<調査概要>
調査期間:2019年5月14日〜2019年5月15日
調査対象:15歳〜39歳の男女
調査人数:1,000人
調査条件:スマートフォン所有者
調査手法:インターネット調査 / ディグラム診断

<参照元>
スマートフォンの機能に対するミレニアル世代の意識調査 ミレニアル世代が重要視するスマートフォンのスペックは多様化 ミレニアル世代が求めるスマートフォンのキーワードは「シェアラブル」