グローバル市場調査会社のイプソスが、227,059名に対して、クレジットカード、デビットカード、電子マネーと現金の利用実態について、の大規模調査をオンラインアンケートにより実施した。
調査サマリー
- 多くの場所で、依然として現金が決済手段の中でもっとも使われている。特にドラッグストアやファーストフードでは現金の決済金額シェアは50%を超えている。
- 一方、キャッシュレス決済が進んでいるのは、ネットショッピングと海外旅行で、いずれもクレジットカードでの決済金額シェアは3分の2を上回っている。
- クレジットカードの20代の利用は低い一方で、デビットカードの利用率は20代が最も高い結果であった。
決済場所13か所における決済手段シェア
年代別で支払い経験率(決済手段にかかわらず、支払いを行った経験)を見てみると、コンビニエンスストア、ファーストフードでは若年層の経験率が高く、逆にスーパーマーケットや国内旅行は高齢者の利用が多くみられた。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアで支払いが最も多かったのは、現金でそれぞれ45.0%、46.3%。コンビニエンスストアでは電子マネーの決済比率が高く、24.7%が電子マネーでの支払いとなっている。
最もキャッシュレス比率が高かったのは、ネットショッピング・通販で、88.3%がクレジットカード、デビットカード、電子マネーによって支払いが行われていた。
様々な決済手段の利用率
電子マネーの種類別に利用率を見てみると、交通系電子マネーの利用率には地域差が大きく出ており、関東地方では半数近くが交通系電子マネーを利用している一方で、四国では16%台にとどまっていた。
また、年代別にみると、クレジットカードは若年層の利用率が低い一方で、デビットカードの利用率は高い結果となった。
調査概要
調査時期:2018年10月23日~11月1日
調査対象者:日本全国18~79歳男女
サンプルサイズ:227,059名
調査方法:オンライン調査
<参照元>
『決済手段の利用状況についての大規模調査を実施 』
イプソス株式会社