デンソーウェーブは、東京都交通局と共同開発した新型QRコード(※1)(tQR(TM))を用いたホームドア開閉制御システムが、都営地下鉄において初めて(※2)浅草線で採用されたことを発表した。
東京都交通局によると、2019年6月8日終車後より、新橋駅2番線ホームからこのシステムと連動するホームドアが順次設置され、2019年10月頃から新橋駅での運用開始が見込まれているという。
(※1)QRコード®は株式会社デンソーウェーブの登録商標。
(※2)2019年2月、デンソーウェーブ調べ。
設置される制御システムの概要(イメージ図)】
本システムは1編成ごとに搭載される通信制御機器の代わりにQRコードと駅ホームのスキャナーを用いるため、安価かつ車両の改修工期が短いのが特長だ。
設置されるシステムの特長は以下のとおりとなっている。
- 車両改修工期の短縮
tQRが印刷されたラベルを車両扉に貼るだけなので、車両側の大規模な改修を伴わずに制御システムを設置可能。 - 車掌の1アクション操作でドア開閉
車両側ドアの制御のみでホームドアの連動開閉が行えるため、ホームドア開閉による駅停車時間の延長を抑制する。
国土交通省の発表(※3)によると、ホーム転落事故防止を目的に、2020年までに全国で800か所の駅へのホームドア設置を目標に整備が進んでいるという。
(※3)2015年国土交通省 第4次社会資本整備重点計画より。
本システムは今後、東京都交通局によって東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会までに都営地下鉄浅草線の新橋駅・大門駅・三田駅・泉岳寺駅への設置が予定されており、2023年までに浅草線全駅への設置を目標にされている。