デジタルガレージを中心とするDGグループは、2019年5月16日、店頭に設置したQRコードを消費者のスマートフォンで読み取って支払う、読み取り支払い型のマルチQRコード決済ソリューション「クラウドペイ」の提供を開始した。

「クラウドペイ」は、1つのQRコードを店頭に設置するのみで、複数のQR・バーコード決済サービスを一括で導入することができるサービスである。

d払い®、Alipay、WeChat Pay、メルペイ、LINE Payの5種のQR・バーコード決済サービスに対応。加盟店の利用申込みは5月16日から受付を開始し、サービスの提供はd払い®を6月末から、Alipay、WeChat Pay、メルペイ、LINE Payは順次対応するとしている。

サービス概要は、以下のとおりだ。

「クラウドペイ」では、店舗での支払い時に、消費者が支払いを行う決済アプリを起動し、店頭に設置してある各決済サービスで共通化されたQRコードを読み込み、支払い金額を入力することで決済が完了する。

店頭設置用 QRコードスタンドのイメージ

また、加盟店は個別の事業者と都度契約することなく、複数のQR・バーコード決済サービスを一括導入が可能。共通化された1つのQRコードを店頭に設置するのみなので、レジ周りのスペースを取ることもなく、どのQRコードを読み込むのか消費者を迷わせることもないという。

「クラウドペイ」の加盟店専用アプリでは、すべてのQR・バーコード決済サービスの取引管理機能を提供。決済状況の確認やキャンセルをアプリ上で完結できるため、加盟店での運用の手間を削減することができるとしている。また、売上金は、決済手段に係わらず「クラウドペイ」から一括入金するので、経理業務の省力化も図ることが可能とのことだ。

同社は、今後も「クラウドペイ」へさまざまなQR・バーコード決済サービスを搭載していく予定だ。また、マーケティング・決済・投資の3領域を主要ドメインとして事業展開するDGのグループシナジーを活かし、加盟店向けOMO施策の支援や、MPM方式のQRコードの規格標準化を推進していくとしている。