ローソンは2019年5月17日、来店者と一緒に取り組む食品ロス削減プログラム「Another Choice」(アナザーチョイス)を開始すると発表した。

これは、消費期限が近い商品を購入することで、来店者自身にはポイントが付与され、同時に子どもたちに寄付が届くプログラムである。

商品購入により食品ロス削減と子どもへ支援できる仕組み

今回ローソンが行う「Another Choice」は、来店者の買い物時に消費期限が近い商品を選択してもらうことで、食品ロス削減と子どもたちへの支援につながる取り組みである。

このプログラムは、2019年6月11日から8月31日の82日間、愛媛県のローソン店舗(218店舗:2019年4月末時点)と沖縄県のローソン店舗(231店舗:同)で実施する。

朝・昼に納品される対象商品にベンダー工場で「Another Choice」シールを貼付する。Ponta会員、dポイントカード会員が、夕方以降にその商品を購入すると、対象商品合計金額に対して100円につき5ポイントが購入月の翌月末に付与される。さらに対象商品売上総額の5%が、次世代を担う子どもたちへの支援の取り組みに寄付される仕組みである。

本来食べられるのに捨てられる食品、いわゆる「食品ロス」は世界で約13億t(国際連合食糧農業機関公表値)、日本で643万t(環境省公表 平成28年度推計値)発生しており、大きな社会課題となっている。ローソン店舗でも食品ロスは年間で約4.4万t発生しており、対応しなければならない問題と考えている。

このため、これまで食品ロスの削減策として、AIを活用したセミオート発注導入による発注数量の精緻化、鮮度管理の徹底による販売時間の延長、値引きによる売り切りオペレーションの推奨など行ってきた。

同社は、今回の愛媛県、沖縄県での実証実験の結果検証を行い、消費者の購買行動の変化、廃棄ロスの削減などの効果を確認し、理解が得られる取り組みであると判断できた場合には、全国の店舗での展開も検討していくとしている。