テスティーは、同社が運営する若年層リサーチ結果を発信するサイト「TesTee Lab」でフォトブック作成アプリに関する調査を実施、2019年5月10日にその結果を発表した。

男性よりも女性の方が「写真をモノとして残したい」

20〜30代男女を対象に、データではなく「モノ」として取っておきたいものを聞いたところ、男性では「お金」と回答した人が52.2%、女性では「写真」と回答した人が66.0%でもっとも多くなり、男性よりも女性の方が写真をモノとして残したいと考えていることがわかった。

次に、スマートフォンで写真を撮るかどうか聞いたところ、「スマートフォンで撮る」と回答した人は90.5%となった。

また、スマートフォンで写真を撮ると回答した人を対象に何の写真を撮るか聞いたところ、年代を問わず「風景」と回答した人がもっとも多く、20代で約8割、30代で約7割という結果になった。20代に比べ30代の方が既婚率も高いことから、30代では「家族」が61.6%で第2位に入った。

使い道はSNS投稿やPCなどにデータ送信

続いて、スマートフォンで撮った写真の使い道を聞いたところ、20代男性、20〜30代女性では「SNSに投稿」、30代男性では「PCなどにデータを送信」と回答した人がもっとも多くなった。どの年代でも、写真をプリントし「モノ」として残すよりもデータのままで完結している人の方が多い様子が見受けられた。

次に、フォトブック作成アプリの利用率をステータス別に調査したところ、「知っていて利用している」と回答したのは男女ともに既婚かつ子どもがいる人がもっとも多く、男性で38.9%、女性で41.1%となった。
「知っていて利用している」と回答した未婚男性が17.1%、未婚女性が18.2%であることと比べると、利用率に20%以上差があることがわかった。

また、フォトブック作成アプリを「知っているが利用していない」と回答した人を対象に、利用しない理由を尋ねると以下のようなコメントが寄せられた、

  • スマートフォンに保存されているフォトギャラリで眺めてるだけで十分だと思っているから(22歳男性)
  • フォトブックにするテーマが見つからないので(子どもが生まれたら作りたい)(29歳女性)
  • ストック画像が多すぎて、いざフォトブックを作る段階になっても、とても選びきれないだろうし、その手間が若干面倒くさいので(31歳女性)

紙媒体に残す必要性を感じていないという意見や、フォトブックにするような写真がないという意見、フォトブックを作成するのが手間であるといった意見が挙がった。

続いて、フォトブック作成アプリを利用していると回答した人を対象に、利用しているアプリを聞いたところ、男性では「みてね」と回答した人が43.0%、女性では「ノハナ」と回答した人がもっとも多く40.6%となり、男女によって利用しているアプリが異なることが判明した。

家族のためにフォトブックを作成

また、どのような写真をフォトブックにするのか聞いたところ、20代男性では「風景」、20代女性、30代男女では「家族」と回答した人がもっとも多い結果となった。「家族」と回答した人の中でも年代が上がるほど利用率は高く、30代女性は80.2%と20代女性の52.1%と比べると30%近い差が見受けられた。

さらに、フォトブックを誰のために作成したのか尋ねると、20代男性は「親」、30代男性は「子ども」、20〜30代女性は「自分」と回答した人がもっとも多かった。性年代によって順位に変動はあるが、自分を含めた家族のためにフォトブックを作成する人が多いと言えそうだ。

※本調査は2019年4月時点のもの。
「TesTee Lab」にて、20〜30代男女3,384名(20代男性906名、20代女性907名、30代男性731名、30代女性840名)を対象にスマートフォンで撮った写真の使い道やフォトブックアプリの利用率などフォトブック作成アプリに関する調査を実施した。

<参照元>
『フォトブックアプリに関する調査レポート』
テスティー