2019年5月15日、ジェーシービーは、丸紅情報システムズの導入支援のもと、ニュアンス・コミュニケーションズ・インクの声紋認証システム「VocalPassword」を用いたPoC(概念実証)を行うことを発表した。
JCBでは、ユーザーが電話で問い合わせた際、カード番号や生年月日などを情報を用いて本人確認作業をしているというが、今回の概念実証では声紋認証を用いて実施することで、よりストレスの少ない手続きが実現出来ないかを検証するとのことだ。
声紋認証とは、個人の身体的特徴および行動的特徴を用いて個人を認証するもの。
身体的特徴は、声道の長さや太さ、口の大きさなど身体に係るものであり、行動的特徴は、発音・アクセント、発話スピードなど話し方に係るものになる。
これらの特徴を400から500の特徴点として抽出し、個人毎にパターン化したものを声紋と呼ぶという。
今回導入する声紋認証システムは特定のワードをボイスパスワードとして設定し、電話口で発声することで声紋によって本人確認が出来るシステム。
また今回の実証は、「ザ・クラス・コンシェルジュデスク、プラチナ・コンシェルジュデスク」の運営を受託しているJCBトラベルと共同で行われる。
同社は、検証により有用性が認められた場合、順次対応デスクの選定を進めていくとの方針だとしている。