“Pairs”で結婚すると5万円贈呈 。 エウレカの自社サービスを用いた福利厚生

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エウレカ Pairs

【エウレカの福利厚生】

◯「 祝! Happy Pairs婚」

【制度内容】
同社が提供するマッチングアプリ「Pairs」を通じて結婚した社員には、結婚祝いにプラスして5万円のギフト券をプレゼントする制度。

◯「高級チェア支給」

【制度内容】
入社時に全員に約10万円相当の高級チェアを支給(貸与)してくれるという制度。

あきらめずに成長できる環境を整える。エウレカの福利厚生「バニエラ」とは?

今回スポットライトを当てる「祝! Happy Pairs婚」と「高級チェア支給」は、そもそもどのような背景で生まれた制度なのだろうか。同社の広報を務める下村友香 氏(以下、敬称略)に伺ってみた。

ー「 祝! Happy Pairs婚」と「高級チェア支給」という制度ができた理由にはどのような背景がるのでしょうか?

下村:今回の2つの制度を含め、エウレカの福利厚生そのものには「バニエラ」という名前がついています。この名前は、社名の由来でもあるアルキメデスが「エウレカ(わかったぞ!)」と叫んだ場所がバニエラ(お風呂)だったことから、ひらめきや成長をサポートする環境を作りたいという思いで名付けられた名称なんです。

具体的にどういうものかというと、「あきらめをなくす」ということ。弊社は「すべての人が、人生の可能性を拓いていける世界をつくる。」というミッションを掲げています。それは福利厚生においても同様で、社員に対してもあきらめをなくしていきたいというのが根底にあります。

例えば、結婚をして子供が生まれたとき「ママだから諦めなくちゃいけない、会社があるから子供の入園式とか重要行事にいけない」とか。そういうあきらめを徹底的に排除していきたいんです。

ーなるほど、「あきらめをなくす」ということがこの福利厚生の目的なんですね。

下村:はい。これが企業ミッションに紐づいたものなんですが、もうひとつ、「ユニバーサルな人材として成長し続ける」という会社のフィロソフィーに紐づいた意図もあるんです。私たちのビジネス展開は少数精鋭でやっているので、個々の力が非常に重視されます。

そのため、企業が成長するためにも、個々の成長を支え続けることが大切なんです。「あきらめをなくす」と「個々の成長を支える」、それがバニエラの基本なんです。

働く環境づくりを徹底的にバックアップ。福利厚生の具体的な中身とは?

ーでは、改めて今回取り上げる2つの制度についてお伺いしたいのですが、まず「祝! Happy Pairs婚」とは具体的にどういうものなのでしょうか?

下村:弊社は「Pairs」というサービスを提供している会社ということもあり、まずは社員が「Pairs」を通して幸せになってほしいという思いがあるんです。会社側から推奨しているわけではありませんが、みんな自分たちのサービスに誇りを持っています。

だからこそ独身の社員はこのサービスを使って相手を探してみたいという思いがあり、会社としても結果的に「Pairs」を使って相手が見つかればお祝いしたいという考えでこの制度を作りました。

ちなみに、「Happy Pairs婚」とは、通常の結婚お祝い金5万円にプラスして5万円分支給される制度なのですが、それとは別に会社からのお祝いとして便利家電20万円を上限にプレゼントされる制度もあるんですよ。二人になると、家事の範囲も広がるし大変だと思うので、家事の負担を軽減させるような機能性の高い家電をプレゼントしたいという意図があるんです。

ーみんな結婚に対してポジティブになりそうですね。いつから導入されているんですか?

下村:バニエラが整った2016年から導入しています。それまではごく一般的な福利厚生しかなかったんですが、発足当初より社員の年齢が上がってきて、ライフステージも変わってきたということもあります。

ーでは、「高級チェア制度」はどのようなものなのでしょうか?

下村:働いている時間が長いので、居心地のいい環境で働いてほしいという想いで設けられたものです。これは会社側ではなく社員発信の提案で、SE数名が展示会に足を運ぶなどして機能性に優れたものを選んでくれたんです。お陰で快適に仕事ができるとの声を聞くことがあります。

ーこの2つの制度以外にもいろいろな制度があるようですが?

下村:はい、「祝! Happy Pairs婚」と「高級チェア支給」はバニエラのほんの一部なんです。例えば、ワークスタイルにおいては、ソフトウェアのスペックの選べる制度や社内カフェの設置、英会話レッスンのオンライン英会話(月間受講日数が15日以上の社員を対象)にレッスン受講料を会社が全額負担、外国籍社員に対しては日本語レッスンの支援、自己研鑽費として月に1万円支給など。

一方でライフスタイルにかかわるところとしては、家族の誕生日休暇、ベビーシッターの補助、待機児童対策の引っ越し金援助など、本当にたくさんの制度があります。働く環境のためならどこまでも投資するというスタイルなんです。

結婚を後押し。不安を安心に変える「祝!Happy Pairs婚」

実際制度を利用している社員はどのような感想を持っているのだろうか?まずは「 祝! Happy Pairs婚」について、実際に活用した高橋 氏と渡辺 氏に話を伺ってみた。

ー「Pairs」は、サービスを知るために使い始めたのが入り口だったと思いますが、抵抗などはありましたか?

高橋:ずっとIT系の会社で勤務してきたこともあり、周りもよく利用していたので抵抗はなかったですね。探しやすさもあるので、合コンとか他の出会いと比較して「Pairsだから~」というネガティブな印象はなかったですね。

渡辺:そうですね、私ももともとマッチングサービスなどには抵抗はなかったですね。結婚に関しては、お互いの両親も理解があったこともありスムーズでした。

ー会社に報告するときはどうでした?

高橋:付き合ってる時からみんな知ってましたね。ほかにも社内で何人か「Pairs」経由で付き合ってる人もいますし、報告する時も特に特別感はなかったように感じます。

ー「祝! Happy Pairs婚」はどんな風に活用しましたか?

渡辺:私の場合は「祝! Happy Pairs婚」が結婚の後押しになりました。そろそろ一緒に住みたいなという話になった時に、結婚した家族だと家賃補助の金額が上がったり、「祝! Happy Pairs婚」という制度などがあるという話をし、それなら結婚した方がいいんじゃないか、となりました。そのあとはトントン拍子に進んでいきましたね。

高橋:会社の移転を機に引っ越しすることになり、そのタイミングで結婚も決めました。私はおいしいごはんを食べに行ったりしましたね。「祝! Happy Pairs婚」で5万円、結婚祝い金で5万円、さらに家電代で20万円分もらえるのでありがたいですね。

社員発信の声が実現。「高級チェア支給」に至った経緯とは

続いて、もう1つの制度「高級チェア支給」について、実際に導入にかかわった二川 氏にお話を伺った。

ー導入しようと思ったきっかけは何だったのでしょう?

二川:会社が移転するタイミングで椅子を全部変えたんですが、以前より社員から椅子が座りづらい、硬いなどという意見が多かったんですね。なので、この機会に自分たちで椅子を選びたいと思ったんです。

プロジェクト制にして、椅子に思いがある5~6人で展示会などを回ったりメーカーさんを訪ねたりして、その結果今の椅子の導入につながりました。

ー実際に導入して社員の声は?

二川:特に以前のオフィスからいた社員はみんな喜んでくれました。以前はできなかった座面の高さや背もたれの位置の調整もできるようになりましたし、前傾・後傾両方の姿勢をサポートしてくれる設計にもなっているんです。エンジニアだけじゃなく、いろんな人が使って満足できるものになったのではと思っています。

ー変えたことによって、実際パフォーマンスはあがりました?

二川:あがったと思いますね。以前は腰が痛いと言っていた人が多かったんですが、今は感覚的には減った気がします。新しく入社してきた社員からも評判がいいです。

ーこの制度があってよかったことはありますか?

二川:居心地がよくて働きやすくなりましたね。なので、僕は仕事がない週末でも会社にきて作業したりしています。椅子はもちろん、ネット環境などもそろっているので、快適な作業場を求めていくうちに、気づいたら会社にいるみたいな感じですね。

ー福利厚生を作るうえで大事にしなきゃいけないと思うことは?

二川:個人的には社員と会社の関係性が常に公平であることが重要だと思っています。声上げやすい会社なのでいろいろな意見が出ますが、実際に運用できるのか、どのくらいコストがかかるのかを提案する側だけでなく、導入する側も一緒になってロジカルに考えていくことが大事だと思います。

ーありがとうございました。

<今回取材させて頂いた会社>
株式会社エウレカ。2008年設立。日本と台湾・韓国を合わせて、累計会員数1,000万人を突破したオンラインデーティングサービス「Pairs」を開発・運営している会社。あったら便利だなというライフスタイルの領域だけでなく、これがあったから人生が変わったといわれるような、ライフステージの領域でのビジネス展開を目指したサービスを提供し続けている。

文:志田智恵
写真:西村克也

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