楽天が運営する運営するクチコミ就職情報サイト「楽天みん就」(以下「みん就」)に登録している2020年卒業予定の学生を対象として「IT業界新卒就職人気企業ランキング調査」(※)を実施し、その結果をもとにした「IT業界 新卒就職人気企業ランキング」を作成・公開した。
本調査では、学生が調査対象企業約199社から志望する上位5社を選択。それら企業の志望理由を「仕事の魅力」「会社の魅力」「雇用の魅力」「採用活動の魅力」「志望職種」の5つの観点で回答し、「みん就」が独自の算出方法にて集計している。
本調査の主なポイントは以下のとおりだった。
- NTTデータが10年連続で1位に。トップ10位にはWEBサービス4社がランクイン
- 昨年と比べコンサル系がランクダウン、かわってシステムインテグレーター系が人気を集める
NTTデータが10年連続で1位に。トップ10位にはWEBサービス4社がランクイン
総合ランキングでは、2010年の調査開始から10年連続でNTTデータが首位を獲得。志望理には、「安定した雇用形態」「福利厚生の充実度」などが多く挙げられていた。
一方、本年度のトップ10に入った企業を分類別にみると、昨年の同調査に続いて、グーグル(3位→4位)や楽天(4位→2位)、ヤフー(8位→6位)がランクインしているほか、LINE(12位→9位)が新たにランクインし、WEBサービスが10社中4社を占める結果となった。
4月に発表した今年の「新卒就職人気企業ランキング」(同様、売り手市場での大手志向がみられ、社名・サービス名の知名度が高い企業に人気が集まる傾向だったとのこと。これら企業は「成長性が高そう」という理由でも支持されていたということだ。
昨年と比べコンサル系がランクダウン、かわってシステムインテグレーター系が人気を集める
昨年同様にコンサル系・ITメーカー系の企業がトップ20に多くランクインしているが、今年度はコンサル系のアクセンチュア(6位→8位)、野村総合研究所(NRI)(9位→11位)、アビームコンサルティング(17位→19位)が順位を落とした。
たいしてシステムインテグレーター系(情報通信企業)のSky(15位→12位)は、「成長性」「専門スキルが身につきそう」といった理由で支持を獲得。2017年に本ランキングに登場してから3年連続で順位を上げた。同じシステムインテグレーター系では、TISも16位から15位へランクアップ。楽天はその結果に関して、インターネットの社会インフラとしての重要性が高まっている背景から、やりがいのある仕事内容や専門スキルに魅力を感じる学生が増えているようだと推測している。
また楽天によれば、上位にランクインしているWebサービス系企業・システムインテグレーター系企業は、研究で時間のとれない理系学生に配慮した採用活動を実施していることが多く、社員と接点をもてる場を設け企業理解を深めてもらう取り組みをはじめ、多様な選考方法をとっていることが人気に反映される結果となったということだ。
※IT業界新卒就職人気企業ランキング調査概要
調査主体: 楽天みん就
調査期間: 2018年11月10日~2019年4月11日
調査対象: 2020年卒業予定登録学生会員
有効回答人数: 3,131人
調査方法: 「楽天みん就」上でのWebアンケート、および「楽天みん就」主催の就職イベント会場での紙アンケート