ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画、運用するトラストバンクが、地域通貨の発行、利用、管理を可能にする新たな地域通貨プラットフォームサービス「chiica(チーカ)」の提供を開始したことを発表した。
「chiica」3つの特徴
同サービスの具体的な特徴は以下のとおり。
- 複数の地域通貨を発行、利用、管理ができるプラットフォーム
- アプリとカードのハイブリット型
- 「ふるさとチョイス 電子感謝券」との共通システムによる迅速な事業展開
同サービスは、地域通貨を発行、利用、管理することができるサービス。さらに、ひとつの自治体が複数の地域通貨を発行することもできる。
この特徴から、自治体をはじめ商工団体、観光協会、ボランティア、NPOなど地域の団体から、地域の企業、グループ、個人など、地域通貨を発行したいと考えている団体や個人が利用することも可能だ。
利用者はアプリだけでなく、一枚一枚固有のQRコードが印刷された利用者向けカードも利用できる。
これによってスマートフォンを利用していない、または慣れていない利用者や子どもでも簡単に利用することができるという。
同サービスは、ふるさと納税のお礼の品として対象自治体の地域にて利用できる電子化された感謝券「ふるさとチョイス 電子感謝券」と共通のシステムにて提供される。
そのため自治体は、同サービスとふるさと納税(ふるさとチョイス 電子感謝券)のいずれかのサービスをすでに利用していた場合、もう一方の事業を開始する際に、新たに加盟店を開拓せずにサービスを開始することが可能となる。
また、埼玉県深谷市において2019年5月11日から開始される、地域通貨導入のための検証を目的としたプレミアム商品券の電子化における実証実験に同サービスが用いられる。
今回提供を開始するchiicaは、自治体(発行元)が地域通貨を発行、利用、管理できるプラットフォームで、トラストバンクが独自に開発、提供するサービス。地域通貨の発行、利用にはスマートフォンを用いたQR決済を利用し、利用者は、スマートフォン専用のアプリやカードに表示されたQRコードにて決済を行うことが可能だ。さらに発行元である自治体は、chiicaを通じて、独自の地域通貨を発行(開発・提供)することが可能になり、地域通貨の利用者への付与や、店舗で利用された分の清算などを一元管理することができるという。
今後も同社は、地域通貨を通じて自立した持続可能な地域をつくることを目指し、chiicaを活用する自治体、団体、個人を募るとともに、地域の経済循環のみならず、住民同士のコミュニケーションツールとしての発展も視野に地域通貨事業を積極的に展開していくという。