ヒューマングローバルタレントは2019年4月26日に日本で働いたことがある外国人ビジネスパーソンに対し、「日本での就労に関するアンケート調査」を実施、その結果を発表した。
日本での就労、4人に3人が満足
日本での就労満足度調査を見てみると、「満足」が26%、「やや満足」が47%と、およそ4人に3人に当たる73%の外国人が、満足していることがわかった。
一方「やや不満足」は20%、「不満足」は7%と、合計27%が日本での就労に不満を感じていた。
満足を感じている理由で最も多いのは「自己成長」
肯定的な回答(「満足」、「やや満足」の合計)をした理由を見てみると、「自己成長」できることが25%と最も高い割合となった。その他には、「会社がビザのサポートをしてくれる」、「チームワークが良い」などのコメントがあった。
不満足を感じている理由で最も多いのは「給料」
否定的な回答(「やや不満足」、「不満足」の合計)をした理由を見てみると、「給料」の不満が32%と最も高い割合となった。その他については、「長時間労働」、「言語の壁」などのコメントがあった。
「会社での飲み会」について、61%の外国人が肯定的な意見を回答
日本企業特有の文化のうち、「会社での飲み会」が多いことについて意見を尋ねたところ、「良いと思う」が32%、「少し良いと思う」が29%となり、61%の外国人が肯定的な意見を回答した。飲み会に肯定的な意見の理由を尋ねてみると、「人間関係が良くなる」、「普段話さない人と仲良くなれる」という理由が多数を占めたほか、「自分のストレス発散にもつながる」との意見も見られた。
一方、否定的な意見の理由を尋ねてみると、「プライベートの時間がなくなる」、「会社が支払ってくれないのが嫌だ」という理由が多数を占めたほか、「イスラム教徒でお酒を飲めない」、「健康に悪い」とお酒に関する意見も見られた。
日本以外に働いてみたい国、最多はアメリカ
日本以外に働いてみたいと思う国があるかどうかを尋ねたところ、第1位はアメリカの27%となり、以下はイギリス(8%)、オーストラリア、シンガポール、カナダ(各7%)と英語圏の国が続く結果となった。
アメリカを選んだ理由を尋ねると「給料の高さ」、「異文化交流ができること」、「能力主義」などが挙げられた。
日本企業に求めることについて
最後に、日本企業に求めることについて自由記述で尋ねた。具体的なコメントは以下の通り。
- 年功序列制度をなくしてほしい
- ルールをもっと柔軟にしてほしい
- ダイバーシティの尊重
- 管理職になれる可能性が少ない
- 自国へ戻る特別休暇が欲しい
- 外国人扱いしないで欲しい
<調査概要>
調査期間: 2019年4月17日(水)~2019年4月21日(日)
調査対象条件: 日本国籍以外で、過去に日本で働いた経験があるか、現在日本で働いている者
有効回答数: 332名
調査方法: 「Daijob.com」を通じたインターネット調査
調査主体: ヒューマングローバルタレント株式会社
※端数処理の関係で、各グラフの内訳の合計が100%にならない場合あり。
<参照元>
Daijob.com 『外国人が満足の理由は「自己成長」、不満足の理由は「給与」が最多』