LINE Payは2019年4月24日、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」上で展開するモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」で、2019年5月初旬より、「LINE」内で本人確認を行うことが可能な「LINE Pay かんたん本人確認」を提供開始すると発表した。

これによって、手元にスマートフォンと身分証さえあれば簡単に犯罪収益移転防止法に基づく本人確認ができ、個人間送金や出金機能が便利になるという。

スマホカメラで身分証を撮影するだけで本人確認

今回、2018年11月の犯罪収益移転防止法施行規則の改正により可能になった、オンラインで完結する本人確認方法(e-KYC)を実用化し、「LINE Pay かんたん本人確認」を開始する。

ユーザーが「LINE Pay かんたん本人確認」を利用するには、「LINE」アプリ内から必要情報を入力のうえ身分証の撮影データをアップロードする。続いて、指示に沿ってスマートフォンのカメラで身分証と自分の顔を撮影することで、送信された情報をもとに「LINE Pay」側で本人確認書類との照合をおこない、最短で数分ほどで確認が完了。

LINEのキャラクターの指示にしたがって操作することで、楽しくより簡単に本人確認できるようになっている。また、運転免許証、運転経歴証明書、日本国政府発行のパスポート、在留カード、特別永住者証明書、マイナンバーカードの幅広い身分証に対応するとのことだ。(※)利用可能な「LINE」のバージョンは、iPhone版9.6.5以上、Android版9.7.0以上となる。

また、「LINE Pay かんたん本人確認」の開始と同時に、郵送での本人確認方法にも対応し、本人確認方法を多様化。サービス内から手続きをおこなうと、登録した住所に簡易書留ではがきが送付され、はがきの受け取りをもって本人確認が完了となる。以降、ユーザーは①銀行口座連携、②LINE Pay かんたん本人確認(e-KYC)、③郵送の三種類から自分に合った本人確認方法を選択できるようになる。

今後、「LINE Pay かんたん本人確認」サービスは、LINEの他金融サービスでも導入される予定。将来的には、LINEユーザーが、LINE上で利用できる本人確認の機能を外部企業にも提供していくとしている。