企業の4割が中途内定者が計画を下回る「中途内定者の充足状況調査」

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リクルートキャリアは、中途採用を実施する企業の人事担当者へ2018年度下半期の「中途内定者の充足状況」アンケート調査を行い、2019年4月22日にその結果を発表した。

それによると、中途内定者が計画を下回る企業は4割であることがわかった。

計画を下回る企業は上半期比6.3ポイント増の42.0%

人材獲得は、年々その難度が上がっていると同時に、業界・企業規模・地域別の格差も広がる様相となった。

今回、「流通・小売・外食」「小規模」「地方圏」が人材獲得に苦戦する中、比較的ではある、「IT・通信」の充足度がもっとも高いことは注目に値すると分析している。

かつて3K・7Kと呼ばれたIT業界も、ライフステージに応じて、働く時間や場所、役割や役職を選べるなど、働き方改革の推進で人材求心力を増している。働き手に寄り添った仕事・キャリア環境の整備は待ったなしのようだ。

まず、下半期(2018年10月~2019年3月)の計画に対し、中途内定者が計画通り・計画を上回る企業は全体で58.0%だった。計画を下回る企業は42.0%で、上半期(2018年4月~2018年9月)と比較し、6.3ポイント増加する結果となった。

計画を下回る企業が最も多い業界は「流通・小売・外食」で、約半数(49.3%)の企業が内定者が未充足であるという結果になった。

一方、計画通り・計画を上回る企業がもっとも多い業界は「IT・通信」で(66.7%)、他の属性(従業員規模、地域、設立年数)と並べても、内定者が充足する企業がもっとも多いセグメントとなった。流通・小売・外食と比較すると、16.0ポイントという大きな差がある。

しかしながら、そのIT・通信業界も、内定者が充足している企業は7割に満たないという結果となった。

会社規模が小さくなるにつれ計画を下回る企業が増加する傾向に

従業員規模が小さくなるにつれ、計画を下回る企業が増加する傾向が見てとれる結果となった。

「1~99人(48.5%)」、「100~299人(43.5%)」の企業は、計画を下回る企業の割合がともに全体の水準(42.0%)を超え、中小企業において内定者の充足が厳しい状況であることが見てとれる。

本社所在地が「地方圏」にある企業で計画を下回る割合は46.8%で、「三大都市圏」の40.4%より6.4ポイント高く、地方圏の方が、内定者の未充足企業が多いという結果となった。

三大都市圏の中では「京神阪(65.3%)」企業の充足状況が、際立って良好で、他地域と比較して5ポイント以上の差がある。しかし、それでも内定者が充足している企業は7割に満たないという結果となった。※地域区分:三大都市圏|埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県 地方圏|三大都市圏以外の1道38県

設立年数が「21年以上」の企業は、20年以内の企業と比較して計画を下回る企業の割合が高いという結果になった。

※本調査は2019年3月時点のもの。
調査は、中途採用実施企業の人事担当者830人を対象に2019年3月19日~2019年3月25日の間行った。

<参照元>
『中途内定者が計画を下回る企業は4割、上半期より6.3ポイント増加』
リクルートキャリア

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