アースデイに向けて世界の気候変動問題に対する子ども達の声を伝えるプロジェクトスタート

世界規模で気候変動に対しての活動を行っているClimate Action Network(CAN)の事務局を務めるNGO団体気候ネットワークは、CANに所属するさまざま団体などの協力の下、アースデイ(4月22日)に向けて気候変動問題啓発プロジェクト、「Teenage Voice 2019」を4月12日より全世界で展開すると発表した。

気候変動問題を懸念する子ども達の声を世界に伝えるプロジェクト

同プロジェクトによると記録的な猛暑や寒波、洪水、干ばつ、そしてハリケーンなど、世界中で気候変動による災害が頻発しているという。

また、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC: Intergovernmental Panel on Climate Change)」や「パリ協定」でも世界の平均気温の上昇を抑える目標が掲げられ、世界の人為的なCO2排出量を今世紀後半に実質ゼロにする必要があるとしている。

このような背景の中、いま世界中の子ども達が環境問題に対して声を上げはじめており、同プロジェクトは環境問題を提起している・行動している子ども達の声だけでできたメッセージ広告をNY TIMESなど環境問題の議論の中心となる米国の主要紙に掲載することで、環境問題に対する声を残し、世界中の人々に届けるという。

また、この広告に掲載されたバーコードを読みとることで、「Teenage Voice 2019」特設サイトにアクセスが可能となり、キャンペーンへの参加や署名の記入ができるという。

また、この新聞広告や雑誌広告には署名欄があり、そこにサインをして投函すると、このプロジェクトの賛同者になることもできるとのことだ。


実際に展開されているメッセージ広告

この広告に掲載されている子ども達のメッセージは以下のとおり。(一部抜粋し和訳した内容)

●「今こそ地球のために立ち上がる時です。私たちの後に続く世代には、困難を伴わない気候があるべきです。」 オータム・ペルティエ (カナダ・14歳)

●「いつか私に子供ができて、その子たちがティーンエイジャーになる頃には、気候変動のせいで、世界は生活することはおろか人類の文明を持続することもできないでしょう。」 ジェイミー・マーゴリン(米国・17歳)

●「気候変動による最悪の影響を避けるため、私たちは今こそ二酸化炭素の排出量を大幅に減らすべきです。」 マリ・クレール・グラフ(スイス・21歳)

●「今すぐ行動を起こす必要があります。」 スカーレット・コヴェル(オーストラリア・15歳)

実際に世界で起きる気候変動が体験可能なツアーも展開

さらに、サイト上でこの「Teenage Voice 2019」に賛同した人の中から抽選で気候変動が起こっている場所へのペアチケット(旅券)がプレゼントキャンペーンも実施。

実際に気象変動問題が起こっているアメリカのシカゴ、オーストラリアのメルボルンをはじめヨーロッパ、アジアなどに足を運び気候変動を体験できるという。


気候変動ツアーサイト

なお、このキャンペーンは4月22日(月)の“アースデイ”に合わせてスタートされる。

キャンペーン概要
応募期間:2019年4月22日(月)~
ツアーエリア:アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、アジアなど
当選者数 :毎月1組2名

今後も同プロジェクトでは次世代を担う今の子ども達が直面する地球温暖化問題を、世代の垣根を越え人々の問題として意識づけることで、世界の環境の持続可能なあり方を創るための様々な活動を行っていくとしている。

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