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株式会社ビジュアルワークスは、同社運営のSKIMAが調査機関に依頼した「2019年4月 副業に関する意識調査」(※)の結果を公開した。
主な調査結果は以下のとおりだった。
- 副業している人、過去の副業経験者共に13.0%、副業経験のない人のうち、副業に興味があるのは51.8%
- 副業緩和の動き、副業経験者の42.0%が知っているのに対し、副業興味者は24.6%にとどまる
- 就業先で副業が許可されている副業経験者は44.9%。副業興味者の就業先では18.7%にとどまる
- 経験のある副業の種類は「オフィスワークや事務系の内職」「接客業」「株、FX」
- 副業が緩和されたころから、副業を開始した人、興味が持つ人が増加傾向に
- 副業する理由は、小遣い稼ぎ・将来の貯蓄・生活の助け
副業している人、過去の副業経験者共に13.0%、副業経験のない人のうち、副業に興味があるのは51.8%
調査対象者である20~59歳の男女10,000人のうち、現在副業をしていると回答した人は13%、過去に副業をしたことがあると回答した人も13.0%だった。あわせて26.0%が副業を経験したことがある、という結果になる。
また副業経験のない対象者7,398人に、副業への興味の有無を聞いたところ、「副業に興味があり、具体的に検討している」が10.3%、「副業に興味はあるが、具体的には検討していない」が41.5%だった。あわせて51.8%が副業に興味がある、という結果となった。
副業緩和の動き、副業経験者の42.0%が知っているのに対し、副業興味者は24.6%にとどまる
2018年の働き方改正により、会社の許可があればほかの会社の業務に従事しても問題がないという就業規則の基本モデルができている。
この点に関し、予備調査において「副業を経験したことがある」と答えた対象者500人、「副業に興味がある」と答えた対象者500人、あわせて1,000人に本調査を実施。上記内容を把握しているか聞いたところ、「知っていた」と答えたのは副業経験者のうち42%、副業興味者の24.6%となり、両者には17.4%の差が開いた。
就業先で副業が許可されている副業経験者は44.9%。副業興味者の就業先では18.7%にとどまる
就業先で副業が許可されているか聞いた。結果、副業経験者の44.9%が許可されているのに対し、副業興味者では18.7%にとどまった。
経験のある副業の種類は「オフィスワークや事務系の内職」「接客業」「株、FX」
副業経験者にどんな副業を行ったことがあるか、興味者に対しどんな副業に興味があるか聞いた。結果、経験のある副業の上位は、1位「オフィスワークや事務系の内職」23.8%、2位、「接客業」21.0%、3位「株、FX」20.0%だった。一方、興味のある副業は1位「株、FX」(32.4%)、「オフィスワークや事務系の内職」(30.4%)、「接客業」(12.2%)だった。
経験のある副業ではほかに、「葬祭の香典のパソコン入力(パートアルバイト/46歳/女性)」、「ネットワークビジネス(正社員/41歳/男性)」、「試験官(正社員/48歳/女性)」、「あて名書き(正社員/54歳/男性)」といった回答もあった。
副業が緩和されたころから、副業を開始した人、興味が持つ人が増加傾向に
副業経験者にはいつから副業を始めたか、副業興味者にはいつから副業に興味を持つようになったか聞いた。その結果、働き方改革により副業が緩和された2018年に開始した人が多かった。また副業に興味を持つ人も2018年から増えており、同社では副業への注目度が近年高まっていることがうかがえると話している。
副業する理由は、小遣い稼ぎ・将来の貯蓄・生活の助け
経験者と興味者に副業をする理由を聞いたところ、いずれも小遣いを稼ぎたいからという回答がもっとも多かった。経験者では2位に「本業の収入では生活が厳しいから」、興味視野では「自分の将来の貯蓄に不安があるから」だった。同社ではこれら上位3つの理由がいずれも金銭に関わる内容であると指摘している。
副業をしていてよかったこと、嫌だったこと
最後に副業経験者に対して、副業をしていてよかったこと、嫌だったことを自由回答で聞いている。結果、良かったことの半数近くが生活・金銭に関わる内容だった。ほかに出会い・人脈の広がり・時間の有効活用などがあげられる。
以下、そのうちのいくつかを抜粋して紹介する
- よかったこと
「金銭的に余裕ができた(会社員・56歳・女性)」
「本業以外に収入の柱が出来たので、収入が安定して、将来への不安が減った(公務員・38歳・女性)」
「新しいことを見聞きできて視野が広がる(会社員・37歳・男性)」
「仕事以外の時間が減るため、時間を効率良く使えるようになった(会社員・29歳・男性)」
「いろんな人と出会えて視野が広がった(アルバイト・45歳・女性)」
「祖母の介護をしながらできる(専門職・38歳・男性)」
- 嫌だと思ったこと
「本業レベルの収入にはならない(会社員・32歳・男性)」
「寝る暇がない(アルバイト・44歳・男性)」
「全てにおいて時間が足りない、切り替えが難しい(派遣社員・28歳・女性)」
「睡眠時間や休みの日が削られて体が疲れる時があった(会社員・52歳・男性)
「本業へのモチベーションが減った(会社員・44歳・男性)」
「会社に隠さなければいけない(アルバイト・33歳・男性)」
「確定申告などが大変(会社員・47歳・男性)」
※調査概要
- 「2019年4月 副業に関する意識調査」
- 調査期間:2019年3月29日~4月1日
- 有効回答:1,000人(予備調査10,000人)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:20歳から59歳の男女
- 設問数 :15問
- 調査元 :MMD研究所