マイナビは2019年4月15日、「2020年卒マイナビ大学生就職意識調査」の結果を発表した。
それによると、学生が企業選択する際のポイントは「安定している会社」が前年比6.6pt増39.6%でトップだった。
安定とワークライフバランスが成立している職場を求める傾向に
まず、学生の企業選択のポイントを調査した。その結果、「安定している会社」(39.6%、前年比6.6pt増)が「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(35.7%、前年比2.4pt減)を抜き、2001年卒から開始した集計方法以来、初めてトップになった。また、男子については4割を超える結果となっている。
その他、前年よりも数値を伸ばした項目として、「給料の良い会社」(19.0%、前年比3.6pt増)や、「休日、休暇の多い会社」(12.2%、前年比2.1pt増)があり、安定を求めるとともにワークライフバランスが成立するような職場で働きたい傾向が読み取れる。
ノルマを嫌い自分のペースで働ける企業を好む傾向に
また、学生に行きたくない会社について聞いたところ、19年連続1位であった「暗い雰囲気の会社」(28.5%、前年比3.3pt減)を抜いて、「ノルマのきつそうな会社」(34.7%、前年比3.8pt増)がトップになった。こちらも、2001年卒から開始した集計方法以来、初めてのことになる。
そして、「転勤の多い会社」(23.6%、前年比3.7pt増)が「仕事の内容が面白くない会社」(18.4%、前年比2.4pt減)を上回る4位となり、3位の「休日・休暇のとれない(少ない)会社」(24.9%、前年比0.5pt減)に迫っている。仕事内容の充実さ以上に、希望の勤務地や自分のペースで働ける企業を好む傾向があり、企業選択で重視するポイントとも通ずる結果となった。
※本調査は2019年3月時点のもの。
調査は、この調査は、学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握することを目的に、毎年実施している。今回は、2020年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(調査開始時点)48,064名(文系男子13,341名、文系女子19,811名、理系男子8,789名、理系女子6,123名)を対象に、2018年12月1日~2019年3月21日に行った。
<参照元>
『2020年卒 マイナビ大学生就職意識調査』
マイナビ