スタートバーンとSBIアートオークションは、美術品オークション市場の活性化を目指し、ブロックチェーン技術を応用したアート作品に関する所有権の証明などの共同プロジェクトを2019年4月のセールより開始することを発表した。
同プロジェクトは、スタートバーンが運営するブロックチェーン証明書発行サービス「startbahn.org」内にSBIアートオークション主催のセール「Modern and Contemporary Art」と連動したコンテンツを展開し、セールに出品される作品を紹介すると共に、落札者のうち希望されるユーザーにブロックチェーンの証明書を付与するものだ。
ブロックチェーン証明書には、タイトル、サイズ、技法といった作品情報のほか、所有履歴情報(※)や修復履歴、美術館やギャラリーに展示された履歴、オークションでの出品履歴(※)などさまざまな情報を記録できる上、これらを第三者が改ざんすることが困難なため、アート作品の所有権や真贋の証明書の偽造リスクが低減する。
(※)名前、価格など非公開にしたい情報の記載は不要
また、紛失の心配も無く、信頼度の高い証明書として半永久的に次世代に引き継いで行くことが可能だという。
これにより、贋作購入リスクは低くなり、盗難にあった場合も、ブロックチェーン上に記録された情報によって転売時に持ち主の相違が発見しやすくなるという。
また、スタートバーンが運営するブロックチェーン証明書発行サービスは、国内外の他のブロックチェーンネットワークとの互換性があるため、美術品を安心して購入できるようになり、ブロックチェーン証明書自体が作品の価値を高めることが期待される。