なりたい職業1位は“スポーツ選手”親の希望1位は“公務員”「将来の職業に関する調査」

クラレでは、この春に小学校へ入学する子どもとその親を対象として、将来就きたい職業はなにか、将来子どもにつかせたい職業はなにかを調査(※)した。主な調査の結果は以下のとおりとなった。

男の子のなりたい職業のトップ、21年連続で「スポーツ選手」に。そのうち約6割がサッカー選手を希望。

調査対象の男の子にアンケートしたところ、将来つきたい職業のトップは「スポーツ選手」(20.1%)だった。スポーツ選手が1位となるのは1999年から21年連続。内訳をみるとなかでも「サッカー」が昨年より4.1ポイント増加し、59.0%で圧倒的な人気を集めている。

同社では、サッカーに関しては、日本代表の大舞台での活躍、世界的プレーヤーのJリーグ参戦、続々と誕生する新星など話題が多くそれがランキングに影響しているものと推測している。

そのほかでは、「野球」(20.6%)が昨年より3.5ポイント少なくなったものの2位に。「レーサー・ライダー」(5.2%)が3位となった。

また「研究者」(5.7%)が過去最高の5位となった。昆虫博士・恐竜博士など具体的な回答もみられ、同社では今夢中になっている対象を研究したいという子どもらしい知的好奇心が感じられるとしている。

話題の「ユーチューバー」(1.8%)は、初登場より4年連続で順位を挙げて今年は12位に。同社は、スマートフォンやタブレットを使いこなす現代の子どもからみると、ゲームやおもちゃを楽しそうに紹介するユーチューバーが憧れの存在となっているようだ、と述べている。

「スポーツ選手」全体の比率はここ数年で減少しており、20年前と比較して倍増となった2位の「警察官」(14.2%)との差が縮まっている。「警察官」は、東日本大震災発生翌年の2012年から希望者が増えている。

女の子のなりたい職業のトップ、21年連続で「ケーキ・パン屋」。「アイスクリーム屋」も過去最高の6位に。

調査対象の女の子にアンケートをとったところ、なりたい職業の1位は調査が始まって21年連続で「ケーキ・パン屋」(26.7%)だった。スイーツ系では、もう1つの「アイスクリーム屋」(4.6%)が過去最高の6位となっている。

2位には「芸能人・歌手・モデル」(9.0%)がランクイン。AKB48がブレイク中であった2012年より8年連続して2位をキープしている。以前は「ケーキ屋・パン屋」と並び3強の1つだった「花屋」(6.2%)と「看護師」(5.6%)は、それぞれ3位と4位に。上位を維持しているものの、その比率は20年前と比べ半分以下となっている。

11位から20位をみると、昨年まで少しずつ割合を減らしていた「スポーツ選手」(2.2%)が順位をあげ12位に。フィギュアスケートや卓球などで女子選手の活躍が目立つが、女の子のなりたいスポーツ選手の内訳をみると、「体操・新体操」(23.3%)が初のトップに立った。「スケート(フィギュアなど)」(20.9%)、「サッカー」(16.3%)が続いた。

親が男の子につかせたい職業、今年も「公務員」が1位

調査対象の親にアンケートをとったところ、男の子につかせたい職業は、「公務員」(18.0%)が今年も1位だった。「公務員」が1位から脱落したのは2009年だけである。ただ、その比率は2009年を除くと最も低くなっている。「会社員」(8.9%)は3位、「研究者」(5.2%)は6位となり、いずれも過去最高の順位・比率を記録した。

親が女の子につかせたい職業、看護婦などの医療系が上位に

親が女の子につかせたい職業はなにか聞いたところ、「看護師(1位)」「薬剤師(3位)」「医師(4位)」といった医療系の職業が上位を占める結果に。「専門職」も伸びており、今年は過去最高の10位にランクインした。このことについて同社では、女の子にも専門知識や資格などを活かし働いてほしいという親の想いが感じられる、と述べている。

「会社員」(5位は)は、男の子の親に対するアンケート調査と同様に会社員がランクイン。過去最高の順位・比率となっている。


※調査概要
[調査対象] 2019年4月に小学校に入学する子どもとその親
[調査方法] <クラリーノ>製ランドセルを購入した方にアンケートを実施
       2018年5月~2019年1月のインターネット回答分から有効回答を抽出
[有効回答] 子ども4,000名(男女各2,000名)、その親4,000名
※子どもの調査は1999年から2019年まで通算21回目、親の調査は1992年から2019年まで通算28回目。

<参照元>
将来の夢1位は男の子「スポーツ選手」、女の子「ケーキ屋・パン屋」

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