総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリアは2019年4月3日、年収1,000万円~1,100万円未満のビジネスパーソンと、日本の平均年収層である年収400万円~500万円未満のビジネスパーソン(以下、平均年収層)を対象に、新入社員時代の「給与」と「意識」について比較調査を実施した。
その結果、1,000万円プレイヤーと平均年収層では初任給の使い方などに明らかな傾向の違いがあったことがわかった。また、1,000万円プレイヤー自身が考える「年収1,000万円」を実現するために必要な要因も明らかになった。
スタート時点で大差はなし。あとは「努力」と「運」か
まず、1,000万円プレイヤーと平均年収層それぞれに新入社員時の初任給の金額をたずねたところ、その平均金額は、1,000万円プレイヤーでは202,393円、平均年収層では195,936円だった。
両者を比較すると、その差はわずか6,457円。現在の年収に開きがあっても、キャリアスタート時の初任給には、さほど差がないことがわかった。
初任給の使い道で多かった回答は、「貯金」、「親へのプレゼント」、「交際・飲食費」などだった。なお、1,000万円プレイヤーと平均年収層とで特にポイント差が大きかった回答に注目すると、1,000万円プレイヤーでは「親へのプレゼント」(49.7%)、「交際・飲食費」(30.8%)など、親や周囲の人との関わりあいのために初任給を使ったという人が多い傾向が伺える。一方、平均年収層では「自分へのご褒美」(23.1%)に初任給を使ったという人が、比較的多いということがわかった。
最後に、1,000万円プレイヤーを対象に、新入社員としての入社時の意識について調査した。その結果、「新入社員当初から1,000万円プレイヤーを目指していたか」の問いに対しては、「はい」と答えた人は半数以下だった。
また、自身が年収1,000万円以上になれた要因についてたずねたところ、半数以上の人が、「自身の努力」(56.4%)、「運」(52.9%)だと回答した。
※本調査は2019年2月度時点のもの。
一都三県(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県)に住む会社勤めのビジネスパーソン男女(役員経営者、フリーランスは除く)1.30代~50代で年収1,000万円層(1,000万円~1,100万円未満)400名、2.20代~40代で日本の平均年収層(400万円~500万円未満)400名の計800名を対象に実施。
集計方法は、分析においてはウエイトバック集計を行い、総務省「就業構造基本調査」2017年全国を性年代別、雇用形態別割合にあわせて補正したうえで分析。
<参照元>
『日本初、ハイクラス人材のキャリア戦略プラットフォーム「iX(アイエックス)」が今どき1,000 万円プレイヤーの新入社員時代の「給与」と「意識」を徹底調査』