ロバート・ウォルターズ・ジャパンは、4月2日、ホワイトカラー会社員を対象に「転職の本音」を調査したアンケート結果を発表した。

調査結果は、以下のとおりとなっている。

  • 転職で得たかったものは「高い年収」61%
  • 転職を考えた理由:1位「学びがない」、2位「昇進・昇給がない」、3位「人材価値が下がる」

61%が転職で得たかったものは「高い年収」と回答

過去5年以内にグローバル企業に転職したハイスキル人材554人に、前回の転職で得たかったものを聞いたところ、1位「前職よりも高い年収」(61%)、2位「チャレンジ・成長」(55%)、3位「ワークライフバランス」(36%)という結果に。

同社は、賃上げが鈍い一方で、優秀な人材の採用には高い予算を投じる会社が増えているため、転職を「年収を上げるチャンス」と考えたプロフェッショナルが多いことが伺えるとの見解を示した。さらに、新たなことへ挑戦し成長したいというホワイトカラー会社員も増えていると推察した。

約5割が転職を考えた理由は、「学びがない」と回答

転職したいと感じるときを問う質問では、1位「学べることがない」(48%)、2位「留まっていても役職・給与が上がらない」(45%)、3位「人材価値が下がる不安を感じた」(38%)という結果となった。

上司グループ、部下グループそれぞれの結果を見ると、部下グループでは「学べることがない」が、上司グループでは「留まっていても役職・給与が上がらない」がそれぞれ多くの共感を集め1位に。また、部下グループでは「人間関係でストレスを感じた」(42%)、上司グループでは「自身の人材価値が落ちる不安を感じた」(37%)がそれぞれ3位であった。

この質問では、立場の違いが結果に色濃く影響しているという。「残業が多い」ことを機に転職を考えた人はわずか10%であった。


<調査概要>
実施期間:2019年3月5日~2019 年3月12日
対象:外資系企業やグローバル展開の進む国内企業で働く日本人正社員(n=554人)

<参照元>
ホワイトカラー会社員の転職の本音 転職したいと感じるきっかけ、1位「学べることがない」