デンマーク発のコンフォートシューズ&レザーグッズブランド「ECCO」は2019年3月28日、同日より名古屋・松坂屋名古屋店 北館一階 紳士靴売場にて、店内3Dプリンターを利用した世界初のカスタマイズシューズのプロジェクトである『QUANT-U(クアントゥー)カスタマイゼーション・プロジェクト』の東海エリアで期間限定展開を開始したと発表した。
『QUANT-U』特設サイト: https://quant-u.jp
3Dプリンターによる世界初のカスタマイズシューズプロジェクト
『QUANT-U』とは、店内3Dプリンターを利用した世界初のカスタマイズシューズのプロジェクト(開発担当はイノベーション・ラボ・ECCO(ILE))だ。
生体力学や解剖学を用いて設計された3D足型測定器とAIを搭載したセンサーが、静止時と歩行時の足の特徴までもくまなくデータ化し、そのデータをシリコーン素材のミッドソールにすべて反映。そして、個々人のためにカスタマイズされた状態で店内3Dプリンターが出力されるという。
また、計測からミッドソール完成までの所要時間は約60分。このミッドソールと13のカラーが選べるプレミアムレザーアッパーを組み合わせることで、世界にひとつのカスタマイズシューズが店頭で完成するとのことだ。
13色のシューズアッパーには、世界中のブランドにレザーを提供して入いるECCOレザーのなめらかでありながら、ややドライな感触が特徴の「CELESTE」と、フォーマルシューズに用いられるクラシックな風合いの「OXFORD」の2種類を採用。これにより、同じレザースニーカーでありながらも、カラーリングとその質感でそれぞれのスタイルを楽しむことが可能となる。
3D足型計測器とAIが個々の足の動きや形状をリアルタイム分析・計測
『QUANT-U』カスタマイズミッドソールが完成するまでのステップは以下の3つである。
- 個々の足の動きや形状をリアルタイム分析・計測
- データドリブンなミッドソールのためのデザインを開発
- 店内3Dプリンターでカスタマイズされたシリコーン素材のミッドソールを出力
3D足型計測器で顧客の足を隅々まで立体的にスキャンし、着用可能なセンサーとAIが着用者が実際に靴を履いた時の正確な動きを再現し解剖学的スキャンとセンサー・データのコンビネーションでデジタル足型を製作する。
センサーは、靴内の温度、湿度をはじめ膨大なデータを計測、圧力センサー、加速度計を用いて各個人の歩行の特徴をデータ化する。
計測したバイオメカニカル・データは、カスタマイズされたミッドソールを製造する際に用いられる。
ミッドソールはシューズの機能における心臓部であり、歩行時の靴の機能と履き心地の70%はミッドソールに依拠するといわれている。『QUANT-U』では、このシリコーン製のミッドソールを計測したさまざまなデータを解析した後、着用者にもっともフィットしたものが設計される。
個人が所有する膨大な足のデータによりデザインされた3Dカスタマイズミッドソールが店内の3Dプリンターで製造され、約60分で形成される。13色のアッパーから好みのカラーを選択できる。
なお、松坂屋名古屋店 ポップアップは2019年3月28日~4月23日までの開催となっている。