USEN-NEXT GROUPのアルメックスでは、病院の会計を後払いにできるスマートフォンアプリ「Sma-pa CHECKOUT(スマパチェックアウト)」を、実証実験のうえで東京医科大学病院に納入したことを発表した。
同社によれば「Sma-pa CHECKOUT」は、多くの病院にとって課題となっている会計窓口の混雑や長い待ち時間の解消に役立つ会計業務効率化ソリューションとのことだ。東京医科大学病院からは、業務の効率化や患者の負担軽減になると評価されているという。
“インテリジェントホスピタル”施策の一環として製品を導入
東京医科大学病院では、創立100周年事業の中核事業として2019年7月に新病院の開院を計画中。患者や地域医療機関、社会のニーズにこたえるため、”インテリジェントホスピタル”をキーワードに掲げ、さまざまな施策を検討してきたという。
そんななかで導入されたのがSma-pa CHECKOUTだった。キャッシュレス時代の到来を見据え、スマートフォンを利用した決済サービスの導入を検討することになり、Sma-pa CHECKOUTが新病院開院に先駆けて導入されることになったという。
診察後に会計せずに帰れる。Sma-pa CHECKOUTの利用方法は?
Sma-pa CHECKOUTを利用する場合、患者はまず本アプリをスマートフォンへインストールする。そのあと院内に設置された「後払い登録機」による申請を行うことで、診察終了後に会計せずともすぐに帰れるようになるという。患者のスマートフォンには領収書や診療明細書、お薬引換券が通知される。
Sma-pa CHECKOUTを利用する患者のメリット
患者側のメリットとしては、以下があげられる。
- 外来計算窓口や精算機、支払窓口で待つことなく、後払いにして診療後にすぐに帰宅できる
- キャッシュレスでスマートに支払いを完了できる
- 支払手数料がかからない
- 領収書・診療明細書がスマートフォンにて確認が可能。専用サイトであとからダウンロードすることもできる
- 後払い利用者が増えることにより、Sma-pa CHECKOUTを使わない患者の会計の待ち時間も短縮できる
Sma-pa CHECKOUTを採用する病院のメリット
次に病院側のメリットとして以下があげられる。
- 会計業務の効率化によって、患者へ付加的なサービスを提供できるようになる
- 計算業務を行うスタッフの省力化がはかれる
- 現金のハンドリングコストや領収書・明細書の発行コストを低減できる
- 領収書・診療明細書の後日渡しや発送業務などの付帯作業、支払データの入力作業などが不要。
※システム導入によってスタッフに新たな負担をかけることがない - 将来的には、入院の支払いもキャッシュレス化が可能となる※順次開発予定とのこと
同社では、Sma-pa CHECKOUTを全国の病院・クリニックへ提供していくのと同時に、2019年2月15日にリリース済の次世代受付機「Sma-pa TERMINAL」へ搭載し、Sma-paブランド確立・機能拡張を図っていくことのことだ。