2019年3月26日、トヨタ自動車(以下、トヨタ)は、農地における土壌成分の調査において、土壌に含まれる成分をリアルタイムに見える化し、そのデータを活用した土壌診断と改良提案を行う支援サービスの事業実証を開始することを発表した。
同サービスは、農地内の土壌成分のバラツキを迅速に把握し、ムダ無く堆肥等の土壌改良剤を投入して的確な土づくりを行うことで、作物の生産性向上や環境負荷低減への貢献を目指すものだ。
同社は、2017年8月から東京農工大学・澁澤栄教授と共同で「リアルタイム土壌センシング」技術に関する研究・開発に着手し、その後2018年11月にかけて、愛知県新城市の水田で同技術の有効性を検証してきた。
本事業実証は、機械・肥料等の農業資材についてのノウハウや農業者との幅広いネットワークを持つ東海物産の協力を得て、三重県内の農家で同技術を軸とした同サービスの事業成立性の検証を開始するという。なお、検証は2019年12月までを予定している。
今後も、同サービスにおける他地域の農業関連事業者との連携拡大も視野に入れながら、新たな農業支援事業を通じた農業・環境分野での課題解決にも取り組むとしている。