“民泊ではない” 本田圭佑も参画した外国人向けホームシェアサービス「Homii」スタート

ダイバーシーズは2019年3月27日、同日より自宅の空き部屋を外国人に貸してともに住むホームシェアサービス「Homii(ホーミー)」を開始したと発表した。

また、本田圭佑氏が代表を務めるKSK Angel Fund、および複数の個人投資家などを引受先とする第三者割当増資を実施した。

外国人ゲストと空き部屋提供ホストをWEB上でマッチング

「Homii(ホーミー)」は、住む場所を探している外国人ゲストと、WEB上で自宅の空き部屋を提供しているホストとのマッチングが成立すれば、ホストの自宅に最短1カ月間から住むことができるサービスだ。

ゲストは「Homii」を介してホストに謝礼を支払うという仕組みで、煩雑な契約手続きや初期投資なしで手軽に住む場所を見つけることができる、ホームステイプラットフォームとなっている。

一方ホスト側には、食事提供や清掃に関する規定を設けなかったり、ゲストからの謝礼制度を採用したりと、従来のホームステイサービスよりもゲスト受け入れの負担を軽くする仕組みにしたという。

長期滞在を予定している外国人のホームステイに特化しているため、民泊という扱いにはならず、自治体への届出をせずともホスティングを開始することができる。

外国人と日本人の心の距離を近づけ共存できる社会の構築を

2017年6月に法務省が発表した「外国人住民調査報告書」によると、過去5年間で日本で住む家を探したことのある外国人のうち、39.3%が「外国人であることを理由に入居を断られた」経験がある、41.2%が「日本人の保証人がいないことを理由に入居を断られた」経験がある、26.8%が「『外国人お断り』と書かれた物件を見たので、あきらめた」経験があるという結果が出ており、多くの外国人が住環境に悩みを抱えていることがわかる。

同社は、滞在先を探している外国人ゲストと、外国人と生活したいホストとのマッチングを促し、お互いが家族や友人のような親しい関係を築くことができる仕組みを提供し、現在の日本社会においてさまざまな生きづらさを抱える外国人と日本人の心の距離を近づけ、共存できる社会を目指すという。

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