メルカリと日本郵便は2019年3月14日、両社が連携して同日から、郵便局内に無償で利用できる梱包資材を備えた梱包場所を設け、フリマアプリ「メルカリ」で売れた商品をそのまま郵便局に持っていくだけで発送可能な梱包コーナー「つつメルすぽっと」の実証実験を首都圏5カ所の郵便局（立川郵便局、光が丘郵便局、八千代郵便局、国立郵便局、美浜郵便局）で開始したと発表した。
出品者の梱包をサポートするサービス
メルカリと日本郵便は、2017年6月からフリマアプリ「メルカリ」の配送サービス「ゆうゆうメルカリ便」の提供を開始している。
このサービスは、ユーザーが発送時に二次元コードを使用することにより、伝票を記入する必要がなくなり、発送にかかる手間を大幅に解消できる。
加えて、出品者・購入者の双方が住所・氏名などを開示せずに取引ができる匿名配送や、全国約20,100カ所の郵便局および約13,900店舗のローソンからの発送にも対応している。
一方、メルカリ内での出品未経験者600人を対象にしたアンケート調査においては、出品未経験のユーザーが「出品しない理由」について、「梱包・発送作業が大変そうだから」がもっとも多いことがわかった。
また、その背景としては、「（発送方法・梱包資材入手・梱包・送料の全ての軸で）どうしたらいいかよくわからない」との回答が多かった。このことから、簡単に発送できるようなサービスに対する要望があることがわかったとのことだ。
そこで今回のサービスで、梱包準備をしなくても発送可能なメルカリ梱包コーナー「つつメルすぽっと」を首都圏5カ所の郵便局で提供し、梱包・発送をサポートすることで、ユーザーが「ゆうゆうメルカリ便」をより便利に利用できることを目指すとしている。
出品者による「つつメルすぽっと」の利用の流れは以下のとおり。
- 出品する際の配送方法に「ゆうゆうメルカリ便」を選択。
- 取引成立後、「つつメルすぽっと」が設置されている首都圏5カ所の郵便局に、売れた商品を梱包せずに持ち込む。
- 郵便局に設置された「つつメルすぽっと」で、適切なサイズの梱包資材（「ゆうパケット」用）を選択する。
- 「つつメルすぽっと」で、商品を梱包する。
- 梱包した商品に「ゆうプリタッチ」で出力した伝票を貼り、発送する。
今後、両社はこの実証実験の結果を踏まえ、展開地域の拡大を検討していく方針だ。
img: メルカリ