フィールドワークスと映像メディア総合研究所は、全国5,000人規模のネットアンケート調査を実施し、テレビ放送、映画館、DVD・ブルーレイ、有料・無料の動画配信など、すべての映像メディア・サービスのユーザー利用実態を調査・分析し、2019年3月15日にレポートを発行した。
■ レポート名:映像メディアユーザー実態調査 2019
■ 調査目的:映像視聴メディア・サービス利用者の利用実態の把握
■ 調査対象メディア・サービス: 映画興行 無料テレビ放送、有料テレビ放送 DVD・ブルーレイのレンタル DVD・ブルーレイの購入、無料動画サービス、定額型動画配信(SVOD)、レンタル型動画配信(TVOD)、デジタルデータでの動画販売(デジタルセル)
■ 調査期間:2018年11月22日~11月28日
■ 調査対象者:13~69歳男女
■ 調査エリア:全国
■ 調査方法:インターネットアンケート調査
■ 集計サンプル数:5021人
TVer、TikTokの利用拡大により無料動画サービス利用率が3ポイント上昇
無料テレビ放送、映画館、DVD・ブルーレイ(BD)レンタルについては、前年と比べて利用率の低下が見られたが、YouTubeなどの無料動画が3ポイント、定額型見放題のSVODは2ポイントそれぞれ前年より上昇した結果となった。
特に、無料動画の中で最も伸びたのはTVerで、テレビ番組の見直し配信の利用は着実に進んでいるとのことだ。
また、TikTokも10代の利用率がほかの世代と比べて著しく高く、全体としてはLINE LIVEを超える利用割合になったという。
SVODの利用率は14.3%となり、有料テレビ放送の16.2%にあと2ポイント迫る結果となった。
一方、DVD・BDレンタルの利用率が大幅に減少したのに対し、映画などの新作を扱うTVODの伸びは緩やかであったことから、同社はレンタル、TVODを合わせた新作の需要が明らかに低減しているとしている。
Amazonプライム・ビデオが他を圧倒、人口推計で1,000万人を超える
Amazonプライム・ビデオは、有料の動画配信利用を牽引しており、動画配信の有料利用者のうち 48.2%が利用しており、他のサービスに比べ群を抜いて高い利用率となった。
Amazonプライム会員の特典として「無料の意識」で利用している人も加えると、調査対象全体における利用割合は12.8%となり、人口推計で1,000万人を超えるという。
Amazonに続く他のサービスも着実に利用者を増やしているが、Amazonとの利用率の差は年々広がっているとのことだ。
<出典元>TVer、TikTok などの利用拡大を受け、無料動画は前年から 3 ポイント利用率を伸ばす有料動画では Amazon プライム・ビデオが他を圧倒、人口推計で 1000 万人を超える(株式会社フィールドワークス、映像メディア総合研究所合同会社)
img:映像メディア総合研究所