2019年3月12日、エン・ジャパンが、「社会人の学習習慣」についてのアンケート結果を公表した。
調査期間は、2019年1月29日~2月25日。同社が運営する『エン転職』上で、ユーザーを対象に実施。12,017名から回答を得ている。
アンケート結果の主なトピックは3つ。
- 7割が「仕事に関わる知識やスキルの学習に取り組んだことがある」と回答
- 人気なのは「具体的な学習、資格取得」「職務に活きるスキルアップ」。学習方法は「読書」で、学習時間は「週に1~3時間未満」
- 学習習慣による良い変化として多かったのは、「自信が持てた」「仕事に活きた」
7割が「仕事に関わる知識やスキルの学習に取り組んだことがある」
調査では最初に、「過去に、仕事に関連した知識やスキルの学習に、取り組んだ経験があるか」聞いている。
「取り組んだことがある」と回答したのは、70%だ。
人気のスキルと学習方法は
つづいて、「これまでに、仕事に関連した知識やスキルの学習に、取り組んだことがある」と回答した人を対象に調べている。
まず、「実際に学習に取り組んでいるのは、どんな知識やスキルですか?」と質問した。
結果トップ2は「資格取得に必要な専門知識・スキル」(43%)、「職務に紐づく専門知識・スキル」(42%)となっている。
「どんな方法で学習していますか?」という問いに対しては、「読書」が45%で最多となった。「インターネットなどでの調査」が30%でつづく。
「平均して、1週間にどれくらい学習をしていますか?」については、「週に1~3時間未満」が61%ともっとも多い。次いで、「週に3~5時間未満」という回答が22%となっている。
学習習慣による良い変化、「自信が持てた」「仕事に活きた」
学習習慣による良い変化はあったのか。「学習していたことで、仕事上、良い変化はありましたか?」という質問も行っている。
「これまでに、仕事に関連した知識やスキルの学習に、取り組んだことがある」と回答した人が対象だ。
結果トップ3は「自分に自信が持てた」(38%)、「仕事の幅が広がった」(36%)、「仕事の精度が上がった」(28%)の順となった。
調査では、「学習をしていたことで、良かったと感じたエピソード」を集めている。
- 自分に自信が持てた」と感じたエピソード
- 職場の人との会話や、部下に説明するときに自信を持って話せた。
- マネジメント側に立ったばかりの時は苦しかったが、勉強することによって少しずつ自信を持ち、現在、上に立つことができている。
- 学問として、理論的に概念や構造をインプットすることは思考の整理に役立つ。また、一般的な考え方と自分の考え方を照らし合わせていくことで、人に自分の考えを伝えるとき、自信を持てるようになる。
- 「仕事の幅が広がった」と感じたエピソード
- マネジメントについて毎日学習し、職場でアウトプットをした。結果、入社1ヶ月で5、6名をマネジメントする経験ができた。
- 業務スピードが上がり、今までよりも多くの仕事を任されるようになった。
- 今まで電気系の仕事だったが、機械設計の学校に行ったことによって、希望していた機械系の仕事に就けた。
- 「仕事の精度が上がった」と感じたエピソード
- 資格取得のために勉強した内容が、自身の仕事の棚卸しにもつながり、勉強をするほど、仕事の質も高まった。
- 考え方のプロセスが変わり、より論理的な提案ができるようになった。
- 付け焼き刃で進めていた仕事が、少しずつではあるが、理解しながら進められるようになった。
<出典元>
「社会人の学習習慣」についてのアンケート(エン・ジャパン)
エン・ジャパン