アックスコンサルティングは、新入社員が会社にスムーズに溶け込め、組織内で早期活躍をすることで会社への定着率を向上させることを目的とした「クラウドオンボーディングシステム『ジャングル』」の発売に向けて記者発表会を行った。(2019年3月20日発売予定。)

同サービスでは、新入社員が素早くスムーズに社内で良好な人間関係を構築し、新しい仕事を遂行して価値が発揮できるように、必要とされる心構えや知識、スキルや行動様式などを習得できるようサポートする「オンボーディング」というプロセスを採用。

社員一人一人のパフォーマンス、キャリア、エンゲージメントの状態を把握、網羅的に高める教育カリキュラムを設定、目標達成の管理をするサイクルを回すことで新入社員の定着率向上を図るという。これらはクラウド上で管理することができ、人事担当者の教育生産性向上をサポートすることが可能だ。

サービス機能の詳細は以下のとおりとなっている。

  • 研修コンテンツ(動画配信)

    • ビジネスマインド
    • ビジネスマナー
    • 基礎知識(コンプライアンス系)
    • セルフマネジメント

    など。

    これまで外部の講師を招いたり、人事担当者の時間を割いて実施していた研修を効率的に行うことが可能に。また、新入社員はスマートフォンなどのデバイス上でも研修コンテンツを閲覧することができるという。

  • アンケート機能と進捗管理

    新入社員に向けてアンケートを行うことができ、人事担当者はアンケートにより、新入社員のエンゲージメント・パフォーマンス・モチベーションの状況を回収し、オンボーディングができているかを把握可能だ。

    また人事担当者やOJT担当者は、新入社員がどの程度研修内容を吸収しているか、進捗度合いを見ることができる。それを元に他の同期と比較ができ、理解度や進捗度合いが遅い新卒に対しては、個別サポートをすることが可能になるという。
  • 自社オリジナルのコンテンツ作成

    自社の理念や社長が大切にしていることなど、各会社ごとに異なるコンテンツは、企業が必要とする人材像に合わせて会社ごとに作成・配信することが可能だ。
  • 目標管理

    新入社員は、システム上に業務に関してできるようになったことなどを記録でき、人事担当者や上司はそれに対してフィードバックをすることができる。

同社は、国内では入社後に研修期間を設ける企業が多いが、会社に定着してもらうために体系的な研修プログラムを実施している企業が少ないことに着目。欧米では、日本のような新卒一括採用ではなく毎月のように中途入社者を受け入れる体制であることから、「オンボーディング」プロセスを通じて個々の受け入れが行われていることが開発背景にあるという。

今回、同サービス内に講師として参画しているAsianCaesarsの石坂聡氏は以下のように述べた。

石坂氏「少子高齢化や深刻な人員不足や日本社会の多様化および国際化の進行、終身雇用が実現不可能となってきている中、どんなに大きな企業でも5年先どうなっているかわからないのが現実となっています。

しかし、人生100年時代と言われている、個人と企業は一生稼いで生きていかなければならないタフな時代を迎えており、共に生き抜くためには企業と個人がマッチしWin-Win関係を構築ができるオンボーディングを真剣に取り組まなければなりません。そこで、『ジャングル』を導入することで、多くの企業が“オンボーディング革命”を実現できるのではないかと考えています。」

同社は、「オンボーディング」を取り入れることで、採用を従来の「採る」から「活かす」へ転換し、企業の人事担当者の教育生産性向上をサポートすることを目指すという。

取材・文:ナカダコウタ