アイデムは、高校1年生から高校3年生の子供を持つ男女758名を対象に調査を実施、2019年3月13日にその結果を発表した。
この調査は、高校生が将来に向けて何を努力しているかを調べたもの。調査における「子供への調査」は、保護者による代理回答である。
調査時に同席している子供に質問をし、保護者に回答を聞いて記入してもらった。調査対象は、「高校1年生から3年生の子供を持つ男女で、子供と一緒にアンケート回答が可能な者」。調査方法はインターネット調査で、調査期間は2018年6月14日~17日で、有効回答は758名だった。
その結果、男女ともになりたい職業ランキング1位は教師であることがわかった。
男女ともなりたい職業1位は「教師」
まず、高校1~3年生の子供に、将来なりたい職業があるかを聞くと、「ある」と回答した子供は41.2%だった。子供の性別で見ると、女子は「ある」と回答した割合47.4%と男子よりも12ポイント高いことがわかった。
「父親の働く姿を見たことがあるか」、「母親の働く姿を見たことがあるか」との関係を見ると、父親または母親の働く姿を「見たことがある」家庭の子供は、「見たことがない」家庭の子供よりも将来なりたい職業が「ある」割合が大幅に高くなっていた。
また、将来なりたい職業が「ある」と回答した高校1~3年生の男子、女子に、職業リストの中からあてはまるものを選んでもらった。男子の順位を見ると、1位「教師(小学校、中学校、高等学校)」、2位「整備士・機械エンジニア」、3位「医者」「システムエンジニア・プログラマー」となった。
女子の順位を見ると、1位「教師(小学校、中学校、高等学校)」、2位「保育士・幼稚園教諭」、3位「医者」、4位「理学療法士・作業療法士」となっている。
4割強が父母の働く姿に憧れをもつ
また、働いている父親を見てどのように感じているかを聞いた。父親に対して、「あんな大人になりたい・計(「どちらかと言えばなりたい」も含む、以下同)」と憧れを持っている割合は、42.2%に上った。
同じく働いている母親を見てどのように感じているかを聞いた。母親に対して、「あんな大人になりたい・計」と憧れを持っている割合は、41.1%に上った。
子供に聞いた「父親の働く姿を見たことがあるか」との関係を見ると、父親の働く姿を「見たことがある」子供は、「あんな大人になりたい・計」が51.8%となり、「見たことがない」子供よりも15.7ポイント高くなっていた。さらに、「わからない」という曖昧な回答者の割合も低いことがわかった。
また、母親の働く姿を見たことがあるかとの関係を見ると、母親の働く姿を「見たことがある」子供は、「あんな大人になりたい・計」が50.8%となり、「見たことがない」子供よりも18.7ポイント高くなっていた。父親に対する結果と同様に、「わからない」の回答割合も低くなっていた。
将来なりたい職業が「ある」と回答した高校1~3年生の子供に、将来なりたい職業に就くために何か工夫や努力をしているかを聞くと、52.6%の子供が「している」と回答した。
そして、「働く父親への憧れ」「働く母親への憧れ」との関係を見てみた。父親および母親に対して「あんな大人になりたい(どちらかと言えばも含む)」と感じている子供において、将来なりたい職業に就くために何か工夫や努力を「している」割合がもっとも高くなっていた。
最後に、高校1~3年生の子供がいる家庭に、キャリア教育として家庭で意識して行っていることはあるか聞いた。その結果、「ある」と回答した家庭は9.2%だった。行っている具体的なキャリア教育を聞いたところ、実際に働いている人との交流や、さまざまなコミュニティへの参加などを積極的に推進していることがわかった。
<参照元>
「【高校生のキャリア観に関する意識調査】 高校生が将来に向けて努力をしているか、大切なのは“働く親の姿”?」
アイデム
img:PR TIMES