国際協力NGOジョイセフは、チャリティランニング大会「WHITE RIBBON RUN 2019」の参加者を中心に “女性のエンパワーメント”をテーマにしたアンケート調査を行い、2019年3月8日にその結果を発表した。

<アンケート調査概要>
調査期間:2019年3月4日〜2019年3月6日
調査対象:「WHITE RIBBON RUN 2019」参加者及び「国際協力NGOジョイセフ」のSNSフォロワー(※20歳以上の女性)
回収サンプル数:112名 ※③の設問のみ83名
調査方法:オンラインでのアンケート調査

約83%の人が、日本に男女格差があると回答

「日本>に男女格差はあると思いますか?(単一回答)」と質問したところ、「とても思う」と回答した人は40%、「思う」と回答した人は43%となり、83%以上の人が男女格差を感じていることが判明したという。

その理由としては、「世の中の動きは格差を無くそうとしているが、会社のトップに立つような年齢の方々には、格差があることが当たり前の環境でやってきた自負もあり、やはり格差は存在すると思う。」「男尊女卑の思想が特に高齢者に根強い。」などが挙げられたとのことだ。

また、「どちらともいえない」と回答した人は16%、「思わない」は1%、「まったく思わない」は0%という結果となり、日本における女性活躍に関する政策が進められているなか、まだまだ実感できていない人が圧倒的に多い結果に。

同団体は、一人ひとりの意識を変えていくさらなる取り組みが必要であることがうかがえるとの見解を示した。

約44%の人が、日本において、女性は自分の人生を、自分の意思で選択しにくい状況と回答

「日本において、女性は自分の人生を、自分の意思で選択しやすい状況だと思いますか?(単一回答)」という質問に対して、「いいえ」と回答した人は44%。

その理由を尋ねたところ、「女性だからこうでなければならない…のような考えが強く残っていると思う。」、「“こうあるべきである”という意識が強い国民性だと感じる。人と違う価値観や行動に対して攻撃的な文化があり、特に女性に対してはその縛りが強いと思う。」などが多くあげられたという。

日本において“女性はこうあるべき”という考え方がまだまだ根強いことがうかがえる結果となった。

また、「自分の人生・キャリア・健康などについて、どのような権利・選択肢を持っているのか、それを学び考える機会が少ない」、「こうしたイベントに積極的に参加し、理解を深めることは大いに意味があることだと思いました。」などのコメントも寄せられたとのことだ。

日本において、避妊・妊娠や性感染症の予防など、性に関する情報や知識を得にくい状況にあると思う人は約69%に

「今の日本において、避妊・妊娠や性感染症の予防など、性に関する情報や知識を得やすい状況にあると思いますか?(単一回答)」という質問に対して、69%が「いいえ」と回答。次いで「どちらともいえない」が17%、「はい」が14%という結果となった。

「いいえ」と回答した人に理由をたずねたところ、「学校での性教育が消極的」「家庭で教育するべきだと思うが、昔からそれをタブーとする風潮があり、また学校教育でも不十分であると思う。」といった回答が目立ったという。

同団体は、学校や家庭などで、大人から子供に向けて、正しい情報や知識が伝えられていないことがうかがえると推察した。

img:PR TIMES