アデコは、平成元年に新卒で入社した社会人1,000名(男性:524名、女性:476名)を対象に、平成時代に関する調査を実施、2019年3月6日にその結果を発表した。
それによると、平成元年新卒入社の社会人が、平成時代における職場での変化でもっとも印象に残っていることは、「インターネットの普及によって仕事のやり方が変わった」ことだったという。
平成における最大の職場環境の変化はネットの普及
まず、平成元年新卒入社の社会人1,000人に対し、平成の30年間で印象に残っている職場環境の変化は何かと質問したところ、1位は「インターネットが普及し、仕事のやり方が変わった」(60.2%)だった。また、2位は「職場が禁煙になった」(43.7%)、3位は「個人用のPCが支給され、PCをベースに仕事をするようになった」(41.5%)だった。
また、平成の30年間でもっとも印象に残っている出来事を何かと質問したところ、1位は「東日本大震災(平成23年/2011年)」(44.7%)で、半数近い回答者がもっとも印象に残っている出来事であると答えたという。また、2位は「阪神・淡路大震災(平成7年/1995年)」(19.5%)で、2つの大きな震災が人々の記憶に強く残っていることが分かる結果となった。
次に、入社当時の平成元年と現在を比較して、労働時間がどのように変化したかを質問したところ、約7割が「労働時間が短くなった」と回答した。
続いて、入社当時の平成元年と現在を比較して、勤務形態の変化が仕事にどのように影響をおよぼしたかを質問したところ、6割以上が「勤務形態が柔軟になり、仕事がしやすくなった」と回答した。
入社当時の平成元年と現在を比較して、設備や機器の進歩が仕事にどのような影響をおよぼしたかを質問したところ、約7割が「設備や機器の進歩により、仕事が進めやすくなった」と回答した。
子育てや介護と仕事の両立はしやすくなったものの福利厚生のレベルは低下
そして、子育てや介護と仕事の両立について入社当時の平成元年と現在を比較するとどのように感じるかを質問したところ、約8割が「子育てや介護と仕事の両立がしやすくなった」と回答した。
入社当時の平成元年と現在を比較して、有給休暇の取得に関する考えを質問したところ、約8割(75.3%)が「有給休暇が取得しやすくなった」と回答した。
続いて、職場でのハラスメントについて入社当時の平成元年と現在を比較するとどのように感じるかを質問したところ、7割以上(73.2%)が「セクハラやパワハラなどのハラスメントが減った」と回答した。
会社からの手当や補助について入社当時の平成元年と現在を比較するとどのように感じるかを質問したところ、7割以上(74.3%)が「会社からの手当や補助が薄くなった」と回答した。
退職金制度ついて入社当時の平成元年と現在を比較するとどのように感じるかを質問したところ、7割以上(71.6%)が「退職金制度が後退した」と回答した。
そして、福利厚生のレベルについて入社当時の平成元年と現在を比較するとどのように感じるかを質問したところ、6割以上(61.1%)が「福利厚生のレベルが下がった」と回答したという。
<参照元>
アデコ:「平成元年新卒入社の社会人1,000人を対象にした調査 ― 職場における印象的な変化はインターネットの普及と禁煙化」