2019年3月5日、MMD研究所が、「2019年3月 中高生のニュースに関する意識調査」の結果をリリースした。

調査期間は、2019年2月5日~10日。12歳〜18歳の、スマートフォンを所有する中学生・高校生の男女、1,248人を対象に調べている。

調査の結果からは、6つのポイントが明らかになった。

  • 普段利用するメディア上位3つは「SNS」・「テレビ」・「動画アプリ」。78.4%が、テレビ番組視聴中に「スマートフォンを操作する」
  • ニュースを知る情報源は「テレビのニュース番組」・「SNS」・「ウェブのニュースサイト」。もっとも信頼できるのは「テレビのニュース番組」で60.1%
  • ウェブやアプリのニュース、92.9%は「本文も読んでいる」。「ほとんどタイトルしか読んでいない」のは7.1%
  • 関心のあるニュースジャンルは性別で差。女子人気は「芸能」、男子は「漫画・アニメ」
  • ニュースで知らないことがあったら「ネットで検索する」(62.5%)、「両親・家族に聞く」(53.4%)、「友人・知人に聞く」(22.8%)
  • “2022年4月1日の、成人年齢引き下げ”。91.4%が「知っている」

テレビ番組視聴中に「スマートフォンを操作する」のは78.4%

調査ではまず、”普段、利用するメディア”について聞いている。

もっとも多かったのが、「SNS」で79.6%。「テレビ」が73.2%、「動画アプリ」が71.2%とつづいた。

性別・学生区分別のグラフで見ると、女子中学生(n=317)・女子高校生(n=327)は、「SNS」の回答がそれぞれ9割に近い結果となっている。

次に、「テレビ」を利用すると回答した人(n=914)に、”テレビ番組を視聴中にスマートフォンを操作するか”聞いた。

結果、視聴中も操作すると回答したのは78.4%。

内訳を見ると、もっとも多い回答は「番組中でもたまに操作する」で40.6%。次いで「CMの最中は操作する」が28.2%、「番組は聞きながら、スマホの操作をメインでする」が9.6%となっている。

性別・学生別のグラフをみると、男子の方がより「操作をしない」という回答が多い。女子の方が、テレビ番組視聴中にスマートフォンを操作することがわかる。

信頼できると思う情報源は「テレビのニュース番組」が60.1%でトップ

つづいて、日本や世界のニュースを、どのように知っているのか調べている。

もっとも多かったのが「テレビ」で73.8%。次いで「SNS」が55.8%、「ウェブのニュースサイト」が38.9%という結果となった。

一番信頼できると思う情報源を選んでもらうと、「テレビ」がもっとも高く、60.1%。2位の「SNS」(9.9%)とは、50.2ポイントの差が開いた。

ウェブやアプリのニュース、92.9%は本文も読んでいる

ニュースを読むときは、どのように読んでいるか。ウェブやアプリでニュースを読むと回答した人(n=687)について調べた。

「ほとんどタイトルしか読んでいない」という回答は、7.1%にとどまった。92.9%は、本文も読んでいることがわかる。

性別・学生別のグラフをみると、男子中学生(n=144)・男子高校生(n=167)は、「タイトルも中身の文章もしっかり読んでいる」という回答が半数近くいる。

女子中学生(n=195)、女子高校生(n=181)は4割に満たない。ニュースへの意識は、男女で差があることがわかるという。

関心のあるニュースジャンル。女子は「芸能」、男子は「漫画・アニメ」

調査では、”関心のあるニュースのジャンル”について調べている。結果、性別によって、関心のあるジャンルに差がでた。

男子中学生(n=302)でもっとも高かったのは、「漫画・アニメ」で55.3%。男子高校生(n=302)でも、「漫画・アニメ」が51.7%がトップだ。

女子中学生(n=317)で一番多かったのが「芸能」で71.0%。女子高校生(n=327)でも、「芸能」が70.9%で1位となっている。

もっとも関心が低かったのは、男子中学生・女子中学生・女子高校生が「経済」。男子高校生では、「自分の住んでいる地域の二ュース」がもっとも低くなっている。

ニュースで知らないことがあったら「ネットで検索する」が62.5%

ニュースを見ていて知らない単語が出てきたり、内容がわからなかったりしたときに、どのような行動をとるか。

「ネットで検索する」という回答が、62.5%ともっとも高くなっている。次いで「両親・家族に聞く」が53.4%、「友人・知人に聞く」が22.8%とつづいた。

性別・学生別でみると、男子中学生・男子高校生・女子高校生は「ネットで検索する」がもっとも高い。女子中学生のみ、「両親・家族に聞く」が71.3%でもっとも高くなっている。

“2022年4月1日の成人年齢引き下げ”。91.4%が「知っている」

調査では最後に、「3年後の2022年4月1日より、成人年齢が18歳に引き下げられること」を知っているか聞いている。

結果、「知らない」という回答は8.6%にとどまり、91.4%は知っていることがわかった。そのうち、「聞いたことはあるが詳しく知らない」という回答は12.7%だ。

また、“どこで知ったのか”について、成人年齢引き下げについて知っていると回答した人(n=982)に聞いた。

もっとも高かったのが「テレビ」で67.8%。次いで「先生から聞いた」が31.8%、「家族から聞いた」が28.6%といった結果となっている。

※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。

<参照元>
「2019年3月 中高生のニュースに関する意識調査」MMD研究所