マンダムは、就職活動が解禁された3月1日に計12名の男子学生を対象とした、「GATSBY presents 第1印象を失敗しない“第0(ゼロ)印象”攻略の男子就活生応援セミナー」を開催。マンダム広報部 五嶋善晃氏ならび第0印象コンサルタントの堀岡桂子氏により、第0印象を攻略した“デコ活”就職活動方法について講義がなされた。
第0印象とは、実際に対面する前の他人の印象のことを指し、スマホから写真や動画から、その人をイメージし、感じることだという。
ネットの普及により自己発信が容易になった現代社会では、実際に対面せずともSNSやメディアなどを通して、他人の“第0印象”を形成することが可能になっている。そのためか、若い世代では、理想の自己像を発信すべく、自身が写った画像を加工してネット上にあげることが少なくないようだ。そのような背景もあってか、現在の採用面接シーンでは、証明写真による静止のイメージだけではなく、動作が読み取れる動画PRの提出を求める企業もあるという。
第0印象コンサルタント 堀岡桂子 氏
そこで第0印象が初対面の相手にどのような影響をもたらすのか、堀岡氏によりエビデンスを用いる形で解説がなされた。
まずはじめに、「第0印象でその人のイメージを持つことができるか」という質問に対して、「好き嫌い」「信頼できそうか」「親しくなれそうか」の三つの項目で回答を得たという。その結果、「よくある・時々ある」と回答したユーザーは「好き嫌い」約85%、「信頼できそうか」約79%、「親しくなれそうか」約81%となり、およそ8割の人が第0印象でその人のイメージを感じ取ることが明らかになったという。
加えて、「第0印象がよく、第一印象もいい人への好感について」の調査結果からは、「とても好感がもてる・やや好感がもてる」約93%のユーザーが回答しているという。
堀岡氏は、対面する以前の「他人による自分のイメージ形成」は、第0印象が大きく影響していることを指摘。また、実際に対面した時に、自己の第0印象にそぐわない第一印象も兼ね備えている必要があるという。
続いて、写真によって形成された第0印象は実際相手に会った時どのような影響をもたらすかという研究論文を紹介。それによると、面会前に写真で好印象を持っていた人の方が、実際にあった時も好印象を持つ人が多いことが明らかになったという。
堀岡氏は、写真でわかる服装や髪型、表情、肌などポイントは第0印象を大きく左右すると述べ、学生たちへ危機感を煽った。
面接の際に用いる証明写真においては、これらがより鮮明に写ってしまうため注意が必要となる。そこで、五嶋氏による身だしなみの講義を実践形式で行なった。
株式会社マンダム 広報部 五嶋 善晃 氏
五嶋氏は、髪型や肌、服装などは社会人になっても“身だしなみ”としても整える必要があると指摘。また、これらのポイントは就活の重要な要素になると述べた。
そこで証明写真の印象を面接官に問う調査を紹介。半数以上が「採用において見た目と清潔感が重要な要素」と答えているとのことだ。五嶋氏は、身だしなみをセルフプロデュースすることが、面接でのキーポイントとし、その中でも真っ先に取り組んで欲しいのはスキンケアだという。
肌が生まれ変わるサイクルは約28日間であるため、面接までに時間のない就活生に向け、生活習慣の見直しを促した。また、男性はシェービングによるダメージや外気や紫外線の影響、多量の皮脂分泌により肌トラブルに見舞われることが多いため、日頃からのスキンケアを徹底して欲しいとのことだ。
講義の内容を元にスキンケアを実践する学生たち
なぜ、ここまで五嶋氏がスキンケアの重要性を説くのか。
それは面接官が一番見る顔のパーツは“おでこ”だからだという。また、おでこの見せ方によって清潔感を含めた印象が変わるそうだ。そこでスタイリング剤を使用し、自らデコだしヘアスタイルを実演。続いて、会場にいる学生らを交える形となった。スタイリングが終わった学生たちを見てみると、おでこを出すことにより、自然と表情が明るくなり印象が変化したように思えた。
五嶋氏によるデコ出しスタイリング
スタイリングを実践した学生は、「おでこを出すスタイリングは今までしたことなく、新鮮であった。慣れないため恥ずかしさもあったが、おでこを意識するだけで、人に与える印象がここまで違うのは驚いた。これからは、実践を重ねながら、使い分けていこうと思う。」と、セミナー前よりも明るい顔つきで感想を述べてくれた。
五嶋氏は、おでこを出したスタイリングは積極性・行動力・リーダーシップを演出するのに最適であるとし、“デコ活”で志望業界ごとに使い分けてみては、と学生たちにアドバイスする形で実演は終了。
今回のセミナーを行ったGATSBYは、スタイリング材だけではなく、スキンケアや制汗剤など男性用グルーミングアイテムを展開している。これらを使って、第0印象向上に努めてみてはいかがだろうか。
取材・文:ナカダコウタ