成田空港は、2020年春に顔認証技術を用いた搭乗手続き「OneID」を開始することを発表した。導入予定ターミナルは、第1ターミナル南ウイング、第2ターミナルとなっており、順次拡大していくという。また、導入機器の台数等、詳細は改めての発表となっている。
OneIDにより、ユーザーは空港での最初の手続き時に顔写真を登録することで、その後のチェックイン等(手荷物預け、保安検査、搭乗ゲート)において、従来必要であった搭乗券やパスポートを提示することなく“顔パス”で通過できるようになるという。
OneIDを利用した、チェックインから搭乗までの流れは、以下のとおりになる。
- チェックイン
最初のチェックポイントで、ユーザー自身の同意の上、パスポートの写真と搭乗者本人が一致していることを確認。次に、搭乗者本人の顔写真、パスポート情報、搭乗情報を紐付け、OneID認証システムに一時的に格納し保持。
(※)パスポートや搭乗券は、空港到着後、最初のタッチポイントのみ提示し、その後は顔認証で通過可能 - 手荷物預け入れ(本人確認)
ID生成後、手荷物預け入れでは、顔写真撮影が行われ、OneID認証システムへ照会される。システム内で本人確認が行われ、パスポートや搭乗券を提示せずに手荷物預け入れ手続きを進めることが可能に。 - 検査場入り口(搭乗券確認)
保安検査場入り口では、歩きながら顔写真撮影が行われ、OneID認証システムへ照会される。システム内で本人確認が行われ、ユーザーはウォークスルーで通過し、保安検査に進むことができる。 - 搭乗ゲート(本人確認)
搭乗ゲートでは歩きながら顔写真撮影が行われ、OneID認証システムへ照会。システム内で本人確認が行われ、ユーザーはウォークスルーで通過可能。
OneIDによって、登場の際の手続きが軽減し、スムーズな搭乗を実現すると共に、手続きにおける待ち時間が短縮することが期待されるという。
また、最先端の顔認証システムを活用することにより、各手続きにおける本人確認精度が向上し、テロ等への未然防止にも繋がるとしている。
対象便等、運用方法の詳細については、今後、参加航空会社と協議の上決定するとのことだ。
img:成田国際空港株式会社