NECの「店頭棚割画像解析サービス」がカルビーに採用。画像で商品陳列状況を解析

カルビーはNECの「店頭棚割画像解析サービス」を2019年5月より、全国展開開始することを発表した。
同社は、シリアルブランド フルグラ(R)を対象として、2018年12月より近畿地区で本サービスの利用を開始しており、2019年5月からの全国展開開始を目標に導入を進めている。

「店頭棚割画像解析サービス」は、小売店舗の売場にある商品棚をスマートフォンのカメラで撮影し画像認識を行うことで、商品の陳列(棚割)状況を高精度に解析できるサービスだ。

現在、飲料や日用品などの食品・消費財メーカーでは、営業担当者が店舗に対し適切な棚割提案を行うことで店舗における売上拡大に貢献し、これにより自社製品の販売拡大にもつなげる取り組みを行っている。

店舗の店頭で棚のどの位置に商品が陳列されているかは商品の売上に大きく影響する一方、その情報をタイムリーに店舗から取得することは難しく、メーカー側で棚の情報を把握することが必要となっているという。

カルビーではこれまで、店舗営業担当者の目視により陳列状況の調査を実施してきたが、調査工数の増大とデータ化による関係者間での正確な把握が課題となっていた。

本サービスを活用することで、店舗営業担当者における調査業務の効率化や陳列状況の正確な把握が出来るため、より具体的な改善施策の検討や施策後の陳列状況のチェックが可能となり、営業活動の確実なPDCAの実現を目指すとしている。

2018年5月からカルビー近畿地区にて行った実証では、形状が不安定なため高度な画像認識技術が求められる袋商品でも陳列状況を把握し、本サービスの有効性を確認したと発表している。

NECは今後も、本サービスを継続強化するとともに、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を活用することで、取得データを基にしたAIによる棚割の最適化等、売上拡大に向けた提案を推進していくとしている。

img:NEC

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